拍手ありがとうございました
お礼用SSを用意致しました

他にもランダムでSSが6種類、イラストが1種類表記されまする
もし宜しければご覧下さりませ





黄昏恋心





「シャワーを浴びてきます、待っていて下さい」




 頬に口付けを落とし、
 シャワールームへ向かう黄金色の恋人

 ジュンは自分の頬が、じんわりと熱を帯びてくるのを感じながらも、
 笑顔で頷いて『待ってる』と答えた


 優しい流し目に軽いウインク

 更には振り向き様に投げキスまでされて、
 ジュンは思わず頭から毛布を被った



 相変わらず、キザでクサくてサムい男だ
 それでも、そんな男の一挙一動に胸がときめく

 微かに聞こえるシャワーの水音を聞きながら、
 ジュンは瞳を閉じて、最愛の恋人に思いを馳せていた


 夕暮れの室内は、壁からベッドシーツまで一面の朱に染め上げている



 彼と付き合い始めて、もうかなりの時が経つ

 それでも一向に飽きる事など無く、
 むしろ日増しに彼への想いは募って行く


 黄金色の恋人――…ゴールド


 もっと
 もっと彼の事が知りたい

 彼の全てを知りたい
 彼自身すら知らないようなことまで


 貪欲な執着心

 果てを知らぬ欲望は、まだ足りない、
 と苦しげに呻きながら彼を求める 





「―――…お待たせしました」


 黄金色の髪から滴が流れる
 湯気を立てながら、上気した頬に笑顔を浮かべて

 手には純白のタオルを持っている
 しかし、その身体は一糸纏わぬ生まれたままの姿 


「…ゴールド…」

「ふぅ…暑いですね」


 ゴールドはそう微笑みながらタオルを持ち直すと、
 徐にそれで股間を叩いた


 パーン…

 乾いた音が響く


「………。」




「あ゛〜…あっちぃ、あっちぃ」

 ゴールドは冷やしていた栄養ドリンクを手に取ると、
 腰に手を当てたポーズで一気にそれを飲み干した


「ぷはぁ〜…あ〜効くぅ〜…」

 股間を叩いていたタオルで頭を拭きながら、
 フリチン男はゴロリとベッドに横になる


「はぁ〜…どっこいしょっと」

「…………。」



「さぁて、シャワーも済んだしスタミナ補給もしたことですし…
 あとは犯って寝るだけですね」

 ぽりぽり
 片手でお尻を掻きながら、上機嫌で鼻歌を歌い始める



「さあ、今夜のボクも精力ギンギンです
 睡眠不足を覚悟しておいて下さいね、マイハニー♪」

「……………。」



「…おや…?
 ジュン、どうしたのですか?」

「…うん……ちょっと、夕日が目に沁みたんだ……」


 沈み行く夕日
 遠い目で見送る夕暮れの空が涙で滲む

 どこかでカラスが『あほー』と鳴いた





 彼と付き合い始めて、もうかなりの時が経つ

 それでも一向に飽きる事など無く、
 むしろ日増しに彼への想いは募って行く


 黄金色の恋人――…ゴールド


 もっと
 もっと彼の事が知りたい

 彼の全てを知りたい
 彼自身すら知らないようなことまで



 貪欲な執着心

 果てを知らぬ欲望は、まだ足りない、
 と苦しげに呻きながら彼を求める 



 ……でも―――…


 知れば知るほど黄金色の恋人が、
 ただのオッサンになって行くのは何故なんだろう…


 夕暮れに染まった寝室

 青年は一人黄昏ながら、
 何かを諦めたような溜息を深く深く吐いたのだった
 


+++++++++++++++++++++++


 おっさんゴールド×ジュン
 黄金色に光り輝くエロオヤジを恋人に持ってしまったジュンの脱力感をお裾分け(←要らん


 格好良いゴールド好きな方、申し訳ござりませぬ
 加齢臭の漂うSSじゃが、拍手のお礼のつもりにござります

 …お礼に…なっておりませぬな、ははは…orz

 拍手、どうもありがとうございました
 今後とも宜しくお願い致しまする





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