掻き乱す、俺のすべて。 恥ずかしがる表情が、 「なぁ、こっち向いて」 「ブン太、やだ、」 「そんなこと言っていい訳?」 枕に顔を埋めて、俺に背中を向けた状態で。 俺のお願いを頑なに拒否する。 こんなに無防備なくせに、よく言うよ。 「…言うこと聞いた方が身の為じゃん?」 「…!」 キャミソールを捲り上げて、現れたその綺麗な背中にキスする。 そのまま、舌で背中のラインをなぞると。 息を飲む、微かな声が耳に届いた。 「降参する気になった?」 「ならない、し!大体…降参って、何…!」 「…素直に気持ちいいって言えってこと」 そう言って首の後ろに噛み付くようにキスをする。 相変わらず、枕に埋められたままの顔はよく見えないけど。 耳まで、真っ赤になってた。 思わず、笑い声が零れる。 「な、何で笑うの!」 「あ、やっとこっち見た」 「あたし本当に恥ずかしいんだよ!」 「知ってる。顔、超赤いもん」 「だから何でそういうことを言うの…っ」 俺を見上げる瞳は、涙が溢れる一歩手前。 やりすぎたかな、と思いつつも。 高まる自分を抑えられないってのが本音。 全部分かっててやってんだから。 「…なぁ」 「何…」 「俺、お前の恥ずかしがる顔スキ」 耳に、何度もキスをしながら。 シーツを掴んでいた小さな手を、上から握る。 わざと、ゆっくり指を絡めて。 熱いのは、どっちの手なんだろう。 「お前の口は素直じゃないけど、そうやって赤くなってくれると」 「ブン太…?」 「俺のことスキ、って言われてる気がする」 俺を見つめた瞳から逃げるように。 今度こそ唇にキスして。 「何も言わなくていーから」 「ブン、」 「…俺のことだけ考えてて」 やっと、捕まえた。 【恥ずかしがる表情が、(愛しい)】 Special thanks:確かに恋だった ------- 拍手ありがとうございました! ちょっとアダルティーなブン太でした。 攻め攻めなブン太は珍しい気もしますが、書いててとても楽しかったです! ブン太は基本好きな子をいじめちゃうタイプだと思います(笑) ご意見、ご感想、柚子と絡みたい、ブン太への愛を叫びたい、等々。 何かありましたらお気軽にどうぞ♪ お返事は出来ませんが有り難く受け取らせて頂きます! |
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