『草原』




たとえば、今立っているこの道に終わりがないとしても、

それでも僕は歩き続けるだろう。



たとえ果てはなくとも、この道はきっと誰かの道と交差している。

立ち止まることなく歩み続ければ、

いつか同じ時、同じ場所を歩く誰かに出会えるかもしれない。



今は共に歩む人はいなくても、いつか平行した道を歩むことになる誰かに

出会えるかもしれない。



怖くなどない。

怖いのは、この両の足が動かなくなってしまうこと。

誰にも出会えなくなってしまうこと。



だから、僕は今日も歩き続ける。

この先に待つ誰かに出会うために。








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