※只今お礼は[6]までです!※

お侍で【男の喧嘩10題】

1.きっかけ(カンシチ大戦中)

「失礼しますっ!」
勢いに任せ執務室の扉を乱暴に閉めれば存外大きな音が
艦内の廊下に大きく響き渡った。
切欠なんて覚えていない、気がつけばこうなっていた。
多分…、私が悪かったのだけど。一方的に私が怒って、一方的に怒りをぶつけた。
勘兵衛様は只黙ってそれを聞いて、黙って受け止めた。
まるで大人と子供、勝負にすらなっていない。
「最悪だ……」
ずるずると扉を背にしてそのまま座り込む。
手にした朱槍で床をこつこつと叩いた。
あと、どの位頑張れば勘兵衛様と並び立てるのだろうか、
どれ程強くなれば頼りにして戴けるのか…。
それともそんな日は永遠に来ないのか…。
「うわっ!」
突然背中から床に倒れ天井を仰ぎ見る羽目になる。
「………」
あきれ顔の上官の顔が見下ろしていた。
寄りかかっていた背後の扉を開けたのだろう。
「シチ…」
声と共に差し出された勘兵衛様の右腕をぎゅっと掴んで
よいしょと起き上がる。
そのまま気付けばあれ…と抱き込まれて
そのまま宥めるように口付けがひとつ。
「勘兵衛様っ!」
喧嘩の切欠はいつも曖昧だが、仲直りの切欠はいつもコレだ…

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以降、
2.口喧嘩 3.掴み合い 4.一触即発 5.睨み合い 6.武器は禁止だろ 7.一時休戦 8.殴り合い 9.クロスカウンター 10.好敵手(ライバル)
と、続きます。
2007.05.23@YUN


お題配布:豆腐屋小町(管理人:まめ子)様
http://mamehime.zdap.jp/










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