ありがとうでーす!
獅子牛ですがどーぞ。


Silent Cruising


ファミレスのソファは硬くてあまり心地いいものではない。
そんなことは考えずにソファに身を任せ沈むと、目の前に居て近いはずの君が遠くなる。
何時からこんなに虚ろな世界を分け合う二人に変わったのかな?

君はあまり笑わなくなった。
きっとそれは僕も同じかな?
微笑みさえも泣かせてしまう愛なんか欲しくないから。
飾らない素顔のまま教えて。

「tell me why?」


いつもいつも本当の君だけを見つめていたかった。
もっともっと触れたかった。
でも。もうそれも叶わない。
僕達はもう、きっと元には戻れない。


「もう、帰ろうか。」


いつも僕の前を歩く君を知っていたから、1m程間を空けて歩いた。
レジまであと2m。

今だ。

今まで有難う。獅子川君のこと好きだったよ。


大きな背中に向かって飛び蹴りを食らわせた。

崩れ込んでも倒れない君から目が離せなかった。
君は、何があっても振り向かないだろう。

きっとこの先話すこともなくなるだろう。


膝が震えた。



ついでにリク・感想などあればどーぞ(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。