「コーネリア、ルルーシュは戦隊ものが好きらしいよ」
「兄上、戦隊とはいったい…?」
「カラフルな衣装を着用して戦う正義の味方らしい。だから用意してみたよ」
「私はピンクです!」
「ユフィ?!その格好は…」
「どうですか、似合ってますか、お姉様?ちなみにお姉様はパープルです」
「私も着るのか?!」
「はい、もちろんです!ライはブルー、ジェレミア卿はオレンジ、ジノはグリーン、アーニャはイエロー、お父様はレッドです!あと…」
「ま、待て!ユフィ?父上もか…?」
「はい、レッドはリーダーの色ですから、レッドが良いとお父様が」
「司令官はマリアンヌ様で、私は副指令だよ」
「兄上、逃げましたね?!」
「何言ってるんだい?戦うなら司令官は必要だよ。さあ、指令がくだったよ、スザク・クルルギを倒しにいきなさい」



「スザーク!観念しろ!」
「何の用?ジノ」
「スザク…、機嫌悪い…」
「司令官どのの命令で悪の根源スザク・クルルギを倒しにきた!」
「なに爽やかにふざけたこと言ってんの?ここ1週間缶詰で特派から帰れない僕のどこが悪の根源だよ」
「まあ、スザク!それは本当ですか?きっとルルーシュが寂しい思いをしていますよ」
「おそらく、シュナイゼル兄上が裏で手を回したのだろう」
「コーネリア様まで、いったいそのお姿はどうされたのですか?」
「聞いてくれるな、クルルギ!」
「あっれ~?皆さま方お揃いでどうされたんですか~?」
「ロイド卿、スザクが1週間も帰れていないとは、どういうことですか?」
「あっは~、それはですね、シュナイゼル殿下が好きなだけスザク君を拘束していいよ~って」
「ロイドさん!だからって1週間も…。そろそろ帰してあげないとと思ってたんですが」
「ほう?兄上がそんな命令を?お前が帰れなかったのは、そんな理由だったのか」
「ルルーシュ!」
「あ…ルルーシュ殿下」
「殿下!お久しぶりですー」
「ジノ、重いぞ」
「ジノ、なに勝手にルルーシュに触ってるんだい?」
「痛い痛いー、スザク、手加減しろよ、引き千切るつもりか?心が狭い男は嫌われるぞ」
「髪くらいで済んで良かったって思えるようにしてやろうか」
「ところで、その酔狂な格好はなんだ?ユフィはともかく、姉上、貴方まで」
「まあ、ルルーシュ。これはですね、貴方が戦隊ものがお好きだと聞いたので、シュナイゼルお兄様が作らせたんですよ」
「ああ、ルルーシュ、昔、戦隊ものに夢中だったよね」
「何歳の頃の話だ」
「殿下…、戦隊もの、ダメ…?」
「ああ、アーニャ、男の子は皆、正義の味方の戦隊が好きだよ」
「ですよねー、でーんか」
「ジノ…」
「さ、触ってないぞ?!」
「良かった、ルルーシュが喜んでくれて」
「好きだよ、正義の味方がな」
「…ルルーシュ?」
「正義の味方は俺の願いも叶えてくれるだろうか?」
「もちろんです!」
「ユフィ…!」
「そこにいるマッドサイエンティストが俺のスザクを帰してくれないんだ」
「あ!先ほどお聞きしました。1週間も帰れていないとか」
「そうなんだ、ユフィ。せっかくスザクのために用意した食材が1週間も無駄になっている」
「ええ~、僕のせいですか~?」
「他に?」
「他に誰が?」
「はい、すみません、僕のせいです」
「シュナイゼルお兄様が好きなだけとおっしゃったのなら、もう良いですよね?」
「ええ~?」
「ロイドさん!」
「はい…わかりました。もう、帰っていいよ~。どうせ殿下が来た時点で終了したも同然なんだし。かいさーん!」
「よし、帰るぞ。スザク」
「うん、ルルーシュ!今日は君の手料理?」
「ああ、そうだな。久し振りだし作ってやろう」
「やったね!大好き、ルルーシュ」
「だがスザク、1週間も俺を放っておいた罪は重いぞ?」
「恐いな」


「良かったわ、ルルーシュ」
「あれ?私たち何しに来たんだっけ」
「打倒…スザク・クルルギ…」
「あら?でもルルーシュのための戦隊でしょ?」
「スザク、倒したら…殿下が悲しむ…」
「ですよねー」
「これからも、ルルーシュのために、がんばりましょう!」

「ユフィ…また、これを着るのか…?」




ついでに一言あればどうぞ
お名前
メッセージ
あと1000文字。お名前は未記入可。