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WILD BOAR


 

〜超人蝙蝠&アナオビでコラボ22〜

 

 小一時間ほど話すと、オビワンは報告に必要なことはすべて聞くことができた。最後の質

問を終えると、クラークに丁寧に礼を言って、慣れない服に手間取りながらもデータパッ ドを

仕舞い込んだ。仕舞い終わり顔を上げると、なぜかこちらを見つめるクラークと目が合う。

「・・・どうしました?」

「 ぶしつけなことを聞いてもいいかな?」

「はあ・・・構いませんが・・・。」

 小一時間程話した中では見ら れなかった、言い淀む様子を不思議に思いながらも、目で

促した。

「君と、その、彼、アナキンは 恋人同士なのかい?」

オビワンは予想外の質問に面食らいつつも、嘘をつくことはできずに うなずいた。

「そうです。」

うなずきつつも顔に血が集まるのは避けられなかったが。

「やっぱ りそうか。」

「そんなにわかりやすかったでしょうか?」

「いや、なんていうか目がね、彼の君を見 つめる目が、心底愛しいものを見る目で。」

「・・・それは・・・。」

オビワンがその答えに絶句すると、ク ラークは慌てて付け加える。

「あれはわざとだと思うよ。たぶんけん制の意味で。」

「けん制、ですか?」

「うん。君が魅力的な上に人当たりがいいから不安なんだよ。」

そう言いながら真顔で見つめられると、さっき散々ブルースとの仲を見せつけられ、その 気

はないとわかっているオビワンですら、口説かれている気分になる。女性だったらひと たまり

もなさそうだ。アナキンはクラークのを険人物リストからはずしているように見えても、無意識

のうちに”けん制”とやらをしたのも仕方がない気がした。

「私が、と いうよりあなたが、という感じがしますが。まあでもいつもばれる態度というわけで

なくて よかったです。」

「彼次第だね。バラす気がないときは誰にもけどられないよう振る舞ってる よ。きっと。・・・け

ど羨ましいな。」

「何がです?」

「僕達、そのブルースと僕も、なんていうか恋人 同士なんだけど。」

 


駄々漏れなアナオビが羨ましいクラーク。告白してみる。

でも、あんたらも大概ですから・・・。

 

 




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