暗殺チームがおうちに逆トリ!vol.3
~もしもイケメン好きの惚れっぽい尻軽ヒロインなら 買出し編~



「ねえねえホルマジオさん」

「オゥ、なんだ?」

「ちょっと買い出し行きたいんですけど」

「あー……俺、今日忙しいんだよなァ。悪いな!」

「えぇ~~、そうなんですかぁ?じゃあプロシュートさんは?」

「アァ、悪い。俺も忙しいな」

「………リゾットさん」

「悪いが俺もだ」

「メ、メローネさぁ~ん!」

「何を買うんだ?」

「主に日用品とかですね」

「そうか!……………俺も今日忙しいんだよな!」

「はいウソ!絶対ウソ!今確実に理由が後付けでした!」

「イルーゾォかギアッチョかペッシに頼めば~?」

「ペッシくんはイヤです」

「うわぁー」

「ギアッチョさんもなにかとキレて問題起こすから、面倒なんですよねぇ」

「イルーゾォは?」

「会話がいまいち弾まなくて辛いんですよねぇ。家の中だと弄っても楽しいんですけど、外だとちょっと面倒くさいです。二人とも間逆の方向にちょっと和を乱すタイプですよね、現に今ここにいないですし」

「ハハッ、アンタ結構酷いよなァ」

「てゆうかみなさんがヒドイですよー!おうちのお手伝いはしなきゃダメなんですよー!?」

『………………………』

「無視ですかそうですかわかりましたよ一人で行きますよ。あーあぁ、ついでに限定モノのケーキでも食べに行こうかなーって思ってたんですけど」

「一人じゃ重くて大変だろう、俺が一緒に行ってやるよ」

「あっさりと掌を返しましたね、プロシュートさん。まあ予想はしてましたけど」

「急に用事がドタキャンになってな」

「そうなんですか~。それらしい媒体なにも見てなかった気がしますけど、深くは聞かないでおきますね!やったー二人でデートだぁ!可愛い服着よう~っと。あ、ケーキの前にランジェリーショップだけ見ていいですか?最近おっぱいが大きくなった気がするんで」

「デカくなったのは気のせいで相変わらずツルペタだとは思うが、まあ寄ってからでいいぜ。選んでやるよ」

「俺も!俺も急に暇になった!一緒に選んでやるよ!」

「このタイミングできましたか、さすが期待を裏切らない変態メローネさんですね」

「なんとでも~。俺が夜に使える最高のを選んでやるよ」

「ちょっと待て、面白そうな話してんなァ?しょーがねえなァ~、俺も一緒に行ってやるよ」

「ホントですか!ホルマジオさんがいるのは助かります。これでいくら買っても大丈夫ですね、やった~」

「ちょっと待て、なんだその収集がつかないのを大前提とした面子は。プロシュート、お前は甘いものに釣られ過ぎだ。仕方ない、俺も一緒に行くしかなさそうだな」

「えっマジですか!わーい、リゾットさんも参戦だ~!じゃあイルーゾォさんとギアッチョさんも誘って、たまには夕食を外で食べましょうか」

『ヨシッ…!』

「なんですか一同揃って今の握り拳は。一応毎日おいしい手料理食べさせてるはずなんですけど。しかもあんたらの我侭な好みに沿うようになるべく努力してるんですけど」

「いやいや、そういう意味じゃなくってだな。たまにはイタリアらしいフルコースでも食べたいなァ~~って、そういう意味よ。それぞれが好きなもの好きなように食えんだろォ?」

「えぇ~…?本当ですかぁ?ホルマジオさんってフォロー上手だからいまいち信憑性が………まあいいですよ、じゃあ仕度しましょうか。ドレスアップまでしなくていいですからね!ドレスコードがないところにしますから」

「あ、あのォ~……」

「ん?」

「お、オレも行ってイイっすか…?」

「ア゛ァ?」

「ヒィ、ヒドイっすーー!」



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