今日は高校の卒業式






俺は県外の大学へ行く





俺はお前に近付いて



「ありがとな」


一言だけ言葉を残した













お前は俺の気持ちに気付いてくれたんだろうか?




あの頃、高校三年の半ば頃から、ずっと俺はお前だけを見ていた


でも話し掛ける事なくただ、見つめるだけ










叶わない恋だからこそ。








俺がお前を見つめる理由、お前が好きだから。
今だから言えるんだと思う。お前ともう会わなくなるから。



会えなくなるから









お前はいつでも明るくて、みんなに笑顔振りまいて、まるでお前は俺の心の光みたいで。







俺とは全く逆な性格。そこが魅力の一つだから。








「冬獅郎君」





なんて俺の事を呼ぶ。





「ん…何か用か?…」



そんなお前に、俺は軽く相槌をするだけ。












最悪










好きなのに





好きなのに呆気なくしてしまう












お前は俺のことをどう思ってる?今更、俺の気持ちを伝えても届かないこの想い。
届かなくてもいい。





俺がお前を好きだったのには変わらないから
















叶わない恋だから












お前には大切な人がいるから














俺は臆病だったのか?





ずっと気持ちを伝えることができなかった








けど、今だから言える














ありがとう
























お前の優しさが俺を変えてくれたこと。













無口な俺を、人と交えようとしなかった俺を変えてくれたお前













冷たい俺が
温かいお前で解けるように




















お前は温かすぎて


俺は溶けきっちまったけどな。

















だから




ありがとう








じゃあな
































「雪兎」










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卒業生な二人のお話でした!
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汚文ですが読んでくれてありがとうございますvV

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