※おるすばんアレン様→任務ちゅうラビ
ぱたん。
「あー……」
現在食堂、のテーブルの上に突っ伏しているところ。因みに朝ご飯の真っ最中。目の前には既に空にした皿が山になっていて、僕の頭を挟んで反対側には未処理の少し冷めてしまった料理たちが順番待ち中。そして僕は最愛の恋人の不在を嘆いて恋しがって、でもどんなに恋しがったって無事に任務が終わらなきゃその恋人は帰ってこないわけで、帰ってきたとしたって速攻寝ちゃうか書庫に籠ってしまうだろうから構ってくれる保証は無いのだ。嗚呼。
「……うう」
それでも自然の摂理みたいにお腹は空く、現在進行形で空いている。むくり、と上体を起こして骨付き肉にかぶりつく、噛み付いたまま引き千切る、もぐもぐ咀嚼して、後、嚥下。相変わらず最高、美味しい。ああでもラビがいない、その点だけが最悪だ。さいあく。
ラビが任務に出掛けたのは二日前で、出発前に沢山愛し合っておきたかったんだけど駄目だった。曰く、戦場に赴くっつーのに腰ヘロヘロにさせてどうすんさ、オレを殺す気かアレンのあほ!…だ、そうで。そりゃまあご尤も、だけど何日も会えないっていうのにキスもハグもお預けという徹底ぶりには閉口してしまう、というかラビこそ僕のこと殺す気でしょうコレ。なんかもう、涙出そう。
また食事の手が止まってしまった。物凄くお腹は空いてるのに。らびー。早く帰ってきてラビってば、どんなに美味しいもの食べたってラビじゃないと今の僕は満たされないんだから、早く、早く早く早く!
…………。
駄々捏ねるみたいに念じてみても、やっぱり僕を呼ぶ愛しい声は聞こえてこない。から、僕は不貞腐れてまたテーブルに突っ伏した。
「……あー……あいたい。」
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現在御礼文は五種です。
お題をお借りしました。
配布元■劣情ノイズ さま
http://id24.fm-p.jp/2/noiz00/
年下攻で5の台詞③ より
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