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暁家番外編(^::^)
~不死コンビ過保護疑惑~



「またなくなってる!」

トビの声が休日の昼間の家に響き、ちょうど
リビングにいたメンバーが顔を見合わせた。

「ホントに誰ッスか?いつもいつも僕の
とっておき食べちゃうの!」

トビは冷蔵庫を乱暴に閉めて怒っている。
ペインが「な、何取っといたんだよ」と少し引き気味で返すと、
グルグルお面は後ろの冷蔵庫を指差した。

「チョコパイですよ!ホラ、あるじゃないスか
『ろってのちょこぱい』ってヤツ!
ここんとこ、取っといた3個が全部なくなっちゃったんです」

えー、そりゃ悪いな、誰?誰?と
リビングにいるメンバーが探り合いを始めた。


「デイダラ、お前トビのチョコパイ食べたんじゃねーだろうな」
「何を!?そーいう旦那こそ!お腹開けて見せてみ!」
なんか気色の悪いことを言う芸術コンビの横で、
角都が食卓で目薬をさしているイタチに向かって言った。

「イタチ、お前甘党だし食べたんじゃないのか」

「え!?俺違う、神に誓っても違う!」

「神?俺のこと?」
「いや、リーダーは神に誓っても神じゃない」
「なんかややこしいなオイ!」

すると今度はゼツが口を開いた。


「小南ハ意外ニスイーツ好キダカラ怪シインジャナイノカ」
「そうだね・・・・部屋に行って聞いてみようか」
「やめとけ白ゼツ、勝手に侵入したら殺されっぞ」
ペインが止め、ひとまずゼツの命は助かった(?)。

「そーゆーリーダーも怪しいッスよ。
いつも冷蔵庫ゴソゴゾ探ってるじゃないスか」

「なっ、にゃにを言うトビ!俺は断じて違うぞよ!」
「その口調も怪しいですって!さ、正直に言ってください」

コンニャロ!どこまで疑うつもりだぁ!とペインが
トビに食って掛かり、その様子を見ていた飛段が口を開いた。


「・・・・俺」


「はい?」
ペインにお面を取られそうになっているトビが振り返った。
飛段は興味がなさそうな目で食卓に頬杖をつき、
『ジャシン教聖書』という何やら怪しげな本を見つめながら再び言った。

「俺だって」
「え、飛段先輩が?」

うっそーん☆とトビは大げさなリアクションをしたが、
飛段は少し頬を染めて目を逸らした。

「ごめん、美味かったから」

「マジすか・・・・」


「まあ、そう言うな」
そこでなぜか角都が割って入った。
「飛段も悪気があってしたんじゃないんだ、許してやってくれ」
「なんで角都サンがかばうんスか・・・」

トビはためらいの色を見せつつ応えた。
すると、イタチは団子を頬張りながら言う。
「そうそう、なんか最近角都が過保護だぞ」
「鬼鮫に過保護されてるオメーが言うな」
飛段はまだ顔を赤くして言い返した。

「つか、こないだも角都がかばってただろ」
「何言うんだデイダラ。・・・コンビとしてのアレだ、
優しさのようなものだ」

言いつつ角都もポリポリと頭をかいて、少し照れている。

飛段を過保護気味に扱っていることがバレたからなのか、
不死コンビ両者不満げだ。

「飛段も子供じゃねーんだから、そろそろ角都離れしろよ。うん」
「そうそう、今度一人旅でも行ってみたら?」
小南がデイダラと旅行プランを持ちかけたが、
飛段は依然として聖書を読みながら頬を膨らませたままである。

「・・・・ヤダ」
飛段が否定したのをいいことに、「一人旅とか危ないだろ」と
角都が過保護っぷりを見せた。

「もー!なんでこんな暁には過保護が多いんだよ!
かと言って旦那はオイラをかばってくれたりなんかしたことねーし!」
うらやましいなーうん!と嫌味たっぷりでデイダラがサソリを見ると、

「・・・・何見てんだよ」

とサソリはヤンキーモードになってしまっている。

「もう・・・・ヤダ、オイラ暁抜ける」
「ダメだって、大蛇丸と一緒に殺されるぞ」
慌ててペインが引き止める。


不死コンビやらイタチ・鬼鮫コンビの異常な保護者のせいで、
暁内に妙な亀裂が入ってしまったことはゼツくらいしか気付いていなかったとさ。

「って終わるのかよ!」(ペイン)



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