「おはよーってばよ!」 朝一、いつものように待ち合わせ場所に現れるナルト。 「はよ、ナル」 「おはよー。ナル、てばよ付いてるわよ?」 「あぁー!またやっちゃったってばよ!」 「ナル、まただ」 「あわわわわっ・・・」 焦ってナルトは自分の口を手で塞ぐ。 「まぁ、無理だとは思うけどね・・・」 「そうだな。無茶するな」 「ダメだってばよ!ばあちゃんに言われたんだから」 つい先日のこと。 火影の執務室に呼び出され、ナルトは言われたのだ。 もう上忍にもなるのだから、いい加減その口癖は修正しろ、と。 それまでは上忍にはなれないと思え、とまで、だ。 「絶対みんなと上忍になるんだ!」 「そうね、全員でならないとね」 (まぁ、ならなくてもいいよね。別にナルは火影に直接なればいいと思うわ) (サク、顔に出てる・・・) 「ナル、気をつけてるんだよな?」 「そうだ・・・・・うぅぅー」 ってばよ、を付けそうになったナルトは涙目になっている。 それを可愛いなぁと見守りながら、サスとサクは励ますのだった。 「大丈夫大丈夫、少しずつ頑張ればいいのよ」 「そうだ。普段の会話から気をつけていればその内・・・」 「その内じゃダメなんだって・・・あいたっ!」 言おうとして言わないように口を閉じたナルトは舌を噛み、溜まっていた涙が零れてしまった。 「ちょ、ナル!大丈夫!?」 「見せてみろ!血は出てないか?」 「らいじょーぶらってばよ〜・・・」 今日の所はもう諦めて、ってばよを付けたまま言うナルトの怪我の治療をサクラは慌ててするのだった。 異世界のお話〜! あぁ、短い・・・けど、ネタも無くってねぇ・・・ 友達にネタが無い〜と泣きつき「口癖」と言われたので書いてみました。(口癖だけでここまで脳内で発展する思考回路は流石にどうかと思う・・・) |
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