ずっと長い間、正を見ていた。 だから誰よりも俺は正のことを知っているし 誰よりも正のことを理解しているつもりだ。 今年で3年目の寮生活… 俺と正は隣の部屋同士で よくお互いの部屋に行き帰もしていたし 朝出る時だって、時間が合えば 一緒に同じ電車に乗って揺られていた。 毎日、毎日、正への想いを隠しながら 俺は、その澄んだ横顔を見つめていた。 正と出会った3年前… 好きになったのはそれから半年後。 こんな想いは生まれて初めてだった。 俺ってそっちもイケるのね、と 溜息混じりに笑ったのも忘れるくらい そう軽い気持ちじゃないことだって分かってた。 居心地の良いこの距離を壊したくなくて 意識しないように努めても 体の内側ではやっぱり疼いてしまう年頃… はっきり言って興味深々だった。 男と男がするときはケツを使うらしいとか… 正のアレは…とか 考えただけでも体が熱くなった。 今年で最後の寮生活。 来年からはバラバラになる。 壊れてしまうかもしれない 友情を壊してみてもいいかもしれない… 久々の駄作その2。20110709 学生設定で寮住まい。 お隣の正くんに絶賛片思い中の明くん。 お粗末さまでした。 |
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