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趙陸(趙雲×陸遜)



好き?それとも嫌い?
そんな質問を愛しの恋人に尋ねられて俺は焦った。
もちろん答えは前者なのだが、なぜ陸遜がそんな質問をしてきたのか
俺には検討がつかなかった。

「どっちですか?趙雲!」
「い、いや・・・」

今日の陸遜はなぜだか迫力がいつもとは違っていて、いつもなら俺のほうが優勢なのに
この時に限って俺の方が劣勢状態だったりする。
ぐいと顔を近づけられ、逸らすことも出来ず陸遜の顔をじっと見る。
その顔は怒っているように見えるが、とても悲しそうだった。
沈黙が流れて、陸遜が俺へと離れていく。

「り、陸遜・・・」
「やっぱり嫌いなんですね。私のこと・・・」
「なっ、そ、それはち、が」

それは断じて違うと言いたかった。だが、陸遜の顔を見て俺は固まった。
陸遜の目からは大粒の涙が、一つ、二つと流れていた。

「陸遜・・・」

近づいてその涙をぬぐってやっても、何度も何度も涙は落ちていった。

「ひっく、うぇ・・・」
「何で泣くんだ?最近、おかしいぞ。お前」
「だってぇ、趙雲は女の人の、ほうがいいんでしょぉ・・・
私は男だし、可愛くないし・・・」
「おい!誰がそんなこと!!」
「だって、孔明様と話してるの、聞いて・・・」


思い出した。確か陸遜に会う前の数十分、俺は孔明様と近くにいた女の話をしていた。
孔明様が女の話をするもんだから、つい珍しくて絡んでしまったのである。
その話は、どちらの女が好みか?という話だった。


あのやろう・・・

自分の師にこんな言葉を吐いてはいけないことは分かるが、絶対あの人の場合はわざとだ。
あの人は自分と陸遜が両想いだということを知っている。
わざとこんな話を振って、俺たちを別れさそうという魂胆は見え見えだ。
後で何か文句をつけてやろうと意気込み、まずは目の前の誤解を解くことからやらねば・・・


「陸遜」
「へ?な、なっ、んぅ」

あごを掴み、激しく陸遜の唇へと自分の唇を重ねる。
最初は抵抗していた陸遜も大人しくなったのか、俺の口付けを受け入れていく。

「んんっ、あっ、はぁ、いきなり、こんな・・・」
「陸遜。勘違いだ、お前の」
「えっ?」
「俺は今までもこれからもお前を好きでいる。これは、絶対だ」
「趙雲、で、でも・・・ 私は男で」
「それでも、お前しか好きになれない」
「でも、前までは嫌ってたじゃないですか。ずっと、苛めて」
「苛めることも恋愛感情に入ってるんだよ。だって、よく言うだろ?」



“好きな子ほど苛めたいって”


耳元で囁いてやると、陸遜の頬が真っ赤に染まって
恥ずかしくなったのか、俺の胸へとのしかかった。
そんな陸遜を俺は黙って抱きしめてやった。


孔明、あんたにはやんねぇよ
だって、こいつは俺がずっと苛め続けて
やっと手に入った俺の最愛の人なんだからな










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