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Feeding of the kitten 45    

昼食を終えてからはまた街に出て、今度はティエリアのリクエストで本屋に行くことにした。
最近では勿論電子書籍が主流だ。だが中にはやはり紙媒体の方が好みだという者も確かにいて、未だに書籍は出版されていた。
ティエリアは本が好きだ。トレミーにいる時も時間があれば、よく読書をしている。ただやはりトレミーでは本を購入できないので、そこはやはり電子書籍だ。だからこそ、地上に降りた時には本を買い込んでいた。その度に選び出すと止まらないようで、大量に購入しては王留美の許に配送してもらい、そこからトレミーに持ってきてもらっているらしい。
この日もティエリアは瞳を輝かせて、本を選りに選っている。
その姿はもはや凶器ではないのか、とロックオンは自分の鼻の下がなが~~~く伸びていることに気付くことなく眺めていた。傍から見れば、完全なる変質者である。

「お待たせしました」

それでもそんな顔をティエリアに晒すなどという愚行は犯さない。レジを終えたティエリアが振り返った時には、完璧にいつもの自分に戻っていた。

「いや。もういいのか?」
「はい。とりあえず欲しいと思っていた本は、手に入れましたので……」

かなり上機嫌らしい。その顔は上気し、いつもは固い表情も心なしか綻んでいるように見受けられる。そんな姿を見ているだけでロックオンの顔は自然と緩んだ。

「じゃぁ、行こうか」
「はい」

今からホテルまで歩いていけば、ケーキヴァイキングの予約時間にいい頃合いになるだろう。
そんな算段を付けながらティエリアを促して外に出ると、突然声が掛かった。



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