大切なものだったのに、なんでだろう

『何か』が大切であった事を覚えているのに、『何』が大切だったのか分からないんだ

「ロック?どうかしたの」
「うんん、何でもないよ。それより良い天気だね」
「えぇ、洗濯物がよく乾くわvv」

嬉しそうに洗濯かごを持って庭へと鼻歌を歌いながら歩く妹の手伝いをする為にロックも慌てて外へと向かう


玄関を開けてあまりの太陽の輝きに

「っ!?」

目がくらみ腕をあげて瞳に当たる光を遮った



『ごめんな』




一瞬聞きなれた、そして・・・聞いた事のない声がロックの思考回路に響いた

「・・・だれ?」

辺りを見渡しても上機嫌で洗濯物を干す妹以外見当たらない

耳を澄ましてもその声は聞こえずロックは溜息を吐きだした


「はぁ・・・」

こんな不安を誰かに言える訳もなくロックは気付かない振りをして歩きだす


『ロック』


優しく愛おしそうに呼ばれる名前にコアが高鳴り


分からない不安に押しつぶされそうになりながら、今日もロックはいつもの自分をなんとか維持させていた―――――



完全にネタ。
フラロクでクイメタだけど甘いには程遠い
それでも良い人はあと2話分あります



宜しければ一言どうぞ★(拍手だけでも送れます)
お名前
メッセージ
あと1000文字。お名前は未記入可。