臨也「あれ、三好君?」
三好「臨也さん、偶然ですね」
臨也「どうしたんだい、こんな裏路地なんて通ってたら危ないよ?
昼でも暗いし、子供が行くような場所も無いよ」
三好「それが、このあたりに古いゲーセンがあるらしくて探してるんですよ。
有名なプレイヤーがたまに来てるって聞いて、僕より強い奴に会いに行こうかと……」
臨也「ふーん……」(企み中
三好「でもどこだか迷ってしまって……」
臨也「……もしかして、もう少し先の角を曲がったところのゲーセンじゃない?」(何か思い付いたようです
三好「そうですね、あっちの方はまだ行ってなかったです」(てってって
臨也(ここで三好君がどれくらい上手いか見ておこうかな。
ついでにもっと上手いプレイヤーと当たって負けるところを見られたら楽しそうだなぁ)(ニヤニヤ
三好「あ、ありました!
臨也さん、ありがとうございます!」
臨也「もちろん、俺くらいの情報屋になればこれくらいなんてこと無いけどね」(ドヤァ
三好「じゃあ早速入って……」(そわそわ
臨也「…………」(一緒に入店
三好「あれ、臨也さんもゲームするんですか?」(きょとん
臨也「次の予定まで時間があるから、暇潰しにね」(ニヤニヤ
三好「そうなんですか。
……今日は残念ながら空いてるみたいですね。
じゃあえーと……臨也さんって格ゲー出来ますか?
あ、すみません、出来ないわけないですよね!
臨也さんみたいな情報屋さんがまさか格ゲーキャラの立ち回りすら把握出来てないなんてことはないはずですから!」(にっこり
臨也「えっ」
三好「はい、お礼に2クレ出しますから対戦しましょう」(100円渡して座らせる
臨也「ちょっ」
三好「えいっ」(よく分からない動き
臨也「あっ」
三好「…………」(パーフェクト
臨也「…………」
三好「……ちょっとがっかりです。
なんで昇龍すら出せないんですか。
ほんとにコマンドとか知ってますか」(チッ
臨也「当たり前じゃないか。
まさか俺が昇龍コマンドを知らないなんt」
三好「じゃあ臨也さんの修行が足りないんですよ。
……いいですか!?」(臨也の方に歩いてくる
臨也「三好くn」
三好「まずレバーをしっかり持って、こう」(後ろからレバーを持つ手をガシッ
臨也「!?」
三好「それで、こうやって、こうです!
分かりました?」(昇龍コマンド
臨也「いや、あの、三好君?」(若干恥ずかしい
三好「ほら、ちゃんと手を動かして下さい。
小足見てから昇龍余裕でしたって言えるところまで」(昇龍コマンド再入力
臨也「小足見てからなんて無理だって本人が否定してるけどね」
三好「……さすがにそれは僕も出来ないので言い過ぎました。
でも、いいですか臨也さん。
昇龍は基本中の基本ですよ。
たとえ寝てても入力出来るように身体で覚えてもらいます。
逆に言えば、昇龍が出来たら他もどんどん応用で出来るようになりますから、頑張りましょう!」(手ギュッ
臨也「…………」(来なきゃよかった