どーん..............................
何かが割れるような、いや爆発するような音が、
聞こえた。
いや、聞こえたというのは嘘で、
私の頭の中だけで鳴り響いた。
だから、実際何かが割れたわけでも
ましてや爆発があったわけでもない。
「どうしたんですか?」
驚いた。
私以外にも私の頭のなかの爆発の音が
聞こえる人間がそんざいするとは、
いや、彼は人間なのか、どうなのか。
「いや、なんでもありません。蔵馬さん。」
「学校では南野秀一なんですけど。」
ああ、そうだった。
あまり、そういう失敗したことなかったんだけどなぁ。
重症かもしれないです。
「それで、どうしたんですか。」
その微妙な微笑み(微笑!?)
は、おそらくこの私の頭の中の爆発の原因が
わかってて聞いていますね、蔵・・いや、南野秀一さん。
「はぁ」
深いため息。
手には一枚の紙切れ。
いや、苦手だった。もちろん、中学校のころから。
それは高校になった今も変わらず苦手です。
そう。手に握られた髪に書かれた文字。
I am Ken.
It' difficult for me to understand...
むしろ、私には英語を理解するのが難しい。
「無視、ですか。」
「わかってるくせに。」
「何をです?」
「テスト・・・。」
腹いせにテスト用紙を紙飛行機にして、
蔵・・・南野秀一にぶつける。
蔵馬、はそれを開いて
はぁ、何をいわれることやら。
「半分いっててよかったですね。」
あなたが言ったらいやみにしかきこえませんよ。
ほぼ正解率100パーセントの南野秀一君。
「困ったー。どうしよう」
「簡単ですよ」
「まぁ、そりゃ、蔵・・・南野秀一にとったら簡単でしょうね。」
「違いますよ。」
「違いません。」
「解決方法です。」
「は?」
文型の解決方法かな。
「今日、俺の家きてくださいね。英語くらい教えてあげますよ。」
そういって、
蔵馬は微笑した(微妙な笑みではない)
今日は、なんとなく蔵馬が輝いているように見えたのは、
英語を教えてくれる救世主だからか、
それとも・・・。
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拍手ありがとうございます!
英語が苦手なのは、私です。
嫌いです。イングリッシュ。
誰か教えてください。
とにかく、
本当に拍手ありがとうございました!
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