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坂田銀時、高校教師で通称銀八と呼ばれている俺ですが…いきなりピンチです。


ことの始まりはクラスで林海合宿をしに海に来ていることから始まったんだけど
さ、まあそこら辺は話すと長くなるから適当な所まで飛ばすぞ。
え、何?全部聞かせろ?お前だからアレだ、大人の事情ってことだ深く突っ込ん
だらこう言うのは負けなんだよ分かったか?
分かんなくてもそういうことは聞いちゃいけないワケ、其所んとこOK?
とりあえず分かんなくても分かったって事にしとくから先に話を進めるぞ。

えっと話は何だっけ…オススメのAV?え、違う?
あーそうだ今俺が凄ーくピンチだってこと、もうギリギリ綱渡り状態だよ。
全てがギリギリもう誰か助けてくれって叫びたくなるぐらいピンチ。
もうホントに誰かどうにかしてくれ!!

もう絶対俺のこと殺すつもりだろ。
これは真夏の凶器としか思えないね。
いや、女子軍団が放つビーチボールも立派な凶器と言える代物なんだけどよ。
そんなものよりピンポイントで整体師の如くツボをついてくる、ある意味で一番
厄介なものが目の前で俺を誘惑していた。
シャツが捲れ上がり白い肌が惜し気も無く晒され、その素肌から流れ落ちる汗。
サラサラとした指通りのいい髪は高杉が動く度にさらりと揺れ動き良い匂いがす
る。
棚引く短パンから伸びる、すらりとした柔らかい足は高く上げられ丁度俺の目の
前に位置していて。
顔は炎天下の下にいるせいなのか、ほんのりと桃色に色付き目元を赤く染めて薄
く笑い誘う様な瞳で俺を射抜く。
息遣いはやや乱れ気味で吐息は俺の気のせいなのか、そうではないのか、いつも
より甘く溶けていきそう。

「…ッ、銀八ィ…どうしたんだ…よ!!」

あああっそんな人前で誘っちゃってホントに何て子!
先生もう何か我慢の限界よ!?
鼻から大量に出てくる鼻血をどうやら止められそうにない。
…ってアレ、何か段々目の前にボールが迫ってきてるんですけど!!
ちょ、えっ!?高杉君最後笑ってたのはもしかして…!!

高杉の放ったアタックは見事俺の顔面にクリーンヒット。
あえなく地面に叩きつけられることになった。
スイマセン、当たる前から鼻血出てましたけどマジで鼻血止まらないんですけど !
地面に寝てる俺に網越しの向こう側のコートで高杉がやたら楽しそうに笑ってる
のが気になるんですが、その顔物凄い嫌な予感するよ。

「…先生、変なことばっかり考えてるからだよ」

そんなボール当たるってことはそうなんだろ?とニヤリ笑った顔は全て見越した
上での確信犯。
今までの動作も何もかも仕組まれたというのが高杉の表情から容易く見て取れる 。
その表情を見て今晩は絶対泣かせてやろうと俺は固く心に誓いました。

やっぱり、ビーチバレーなんてやるもんじゃない。

「夏の誘惑」 3Z  銀時×高杉


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