翔ちゃんに、甘える。
〜四ノ宮那月編〜



デビューして、マスターコースも卒業して、
お仕事が増えて、それはとってもいいことだけど
翔ちゃんと一緒に過ごす時間がすっごく減ってしまいました。

「しょーーーおーーーちゃーーーん!
朝ごはん食べに行きましょーーー!」



翔ちゃんは忙しい人だから、
僕がこうして会いに来ないと全然遊んでくれない。

僕はすっごく淋しいのに、
翔ちゃんは同じ気持ちじゃないんでしょうか。




「ったくもう、たまの休みくらいゆっくり寝かせろよな」

玄関から出てきたのは
まだあちこち寝ぐせだらけでパジャマ姿の翔ちゃん。

おへそまでボタンが空いてるし、
肩も出ていてなんだかエッチです。

ムラっと来たけど、
眠たそうな翔ちゃんを襲うのはかわいそうかな。




「分かりました!じゃあ翔ちゃんは寝ててください。
僕は後ろからぎゅーってしてるので」

ベッドへと戻らせて、僕も一緒に布団の中に潜り込む。

「なんでだよ、狭いし暑苦しいだろ!」

ひさしぶりの翔ちゃんの匂い。
抱き心地も最高です!


「キスしてもいいですか?」

こんなに翔ちゃんの匂いに包まれたら我慢できません。

「一回だけなら、まぁ」

それまで面倒くさそうに背中を向けていた翔ちゃんが
少しだけこちらを振り返る。

「おやすみなさい、翔ちゃん。大好きです!」





やっぱり、キスだけじゃ物足りないから
起きたらいっぱいぎゅーってしようね。



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