ありがとうございました!少しですがお礼文。アレロクです。






 




予定は大幅に狂っていた。
「アレルヤ!早くしろ!」
地上基地の狭い部屋の中でロックオンの怒声が響いた。
今日は軌道エレベーターに乗って宇宙に戻る日だった。短い休暇の終りだ。
搭乗開始時刻の30分前には着いておくつもりだったのに、寝坊したためその時間になってもまだアレルヤたちは基地内にいた。…寝坊の理由は言うまでもない。
失敗したなと反省しながら用意を終えたアレルヤが荷物を持って立ち上がった。
「だから昨日加減しろって言ったのに…」
ドアの側に立ってじれったくアレルヤを待つロックオンが愚痴を溢す。
「ごめんロックオン」
「…もう良いよ。今はそんなこと言ってる場合じゃないしな。行くぞ」
「あ、待ってください」
アレルヤは手を伸ばして先を急ぐロックオンの手を咄嗟に握った。途端に、今まで嵐のように過ぎていた時間がぴたりと止まる。
「…ロックオン?」
物凄い勢いで振り返った彼の顔が信じられないくらい真っ赤だ。
ぎこちなく移動した視線を追えば、繋がれた手。
もしかして、これに照れたんだろうか。
だとしたら、すごく可愛い。だって、…それ以上の事をしてるのに。
「…なに。なんだよ。ニヤニヤしやがって」
「いえ、なんでもありません。行きましょう」
さりげなく手を握り直して指を絡める。
ロックオンはますます顔を赤くさせながらも、それを強く握り返した。

 


 






ありがとうございました!








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