君に触れたくて手を伸ばした

だけどやっぱり恥ずかしくなって、

服の端をほんの少し握った。



「ん?なに?」

「え、いや、そのぉ・・・」

「手じゃなくていいんだ?」

「ぇえ!あの、・・・これで、いいデス」

「ふうん」


準太は口を『へ』の字に曲げて数秒私を見下した後、何も言わずにまた歩き出した。

何だろうこれ。

や、拒否られなかったのは良かったんだけど、

なんていうか・・・

はたから見ればアヒルの行進みたく見えない、かな。

もしくは金魚のフン?

うわ、恥ずかしっ・・・!

夜中怖くて一人でトイレに行けない子供じゃあるまいし!


「・・・あのさ、」

「はいっ!すんません離しますごめんなさい!」

「や、なんで離すかな・・・まあいいんだけど、離さなくても良かったっつーか、」

「んん?」

「だからさー、」


ずい、と差し出された準太の左手。

あ、生命線長い。


「で?」

「ん?」

「なに?」

「俺の手」

「わかってるよ」

「わかってねー!」

「・・・・・・あの、」

「これ以上、ワイシャツ皺んなっても困るし」

「えっと、」

「・・・嫌なら離す」

「いい嫌じゃない!嫌じゃないよ!」

「・・・そっか」






(私の右手とあなたの左手)
接続完了!





(・・・その笑顔写メってもいいですか?)
(・・・・・。)
(ああっごめん!ごめんてば!置いてかないで!ねえ、手ーつなごうよ!)



接続中止(笑)
お礼夢は他に阿部と花井があります。

拍手ありがとうございました!!



ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。