没ネタその二

「世界なんて、明日終わってしまえばいいのに」
「どうしてそんなこと言うわけ?」
「別に。お前が俺を振ったことにはなんら関係性はない」
「私、貴方のことが大好きよ?」
「知ってるぜ。どろっどろになってぐちゃぐちゃになるくらい好きだろ?」
「そうね。まあ、そのくらいは好き」
「じゃあ恋人になろうぜ」
「嫌」
「……知ってたけどな」
「別にいいじゃない。えっちしないくらいで、やってること大して変わらないわよ」
「キスもしてるしな」
「そうよ。それの何が不満?」
「俺はえっちがしたいわけですが」
「えっちー」
「いつか襲ってやる……」
「ま、いいんじゃない? 明日、世界が終わるかもしれないし」
「そうだな。明日、世界が終わるかもしれないし。なら、いつも通りでいいな」
「ん、いつも通りで」
「そう」

 ――特別な想い出なんて、いらない。



きっと普通に終わる話。何もなく、ふつーに会話しながら世界が終わるのでしょう。



ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。