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心理テスト付SSです。
今回は現パロ新婚設定になっております。



『ソロ活』


「女子だけじゃねぇよな?」
最近加入したPライムビデオで動画をチェックしていた妻が訊いてきた。
「何の話だ?」
画面を覗き込むと、彼が見ているのは『Sロ活女子のススメ』というタイトルで、最近気に入っていると言っていた女優が主演のドラマのようだった。
「こんな面白ぇんなら、男子にもソロ活ススメろって思わねぇ?」
どうやら、一人でリムジンに乗ったり水族館や遊園地に行ったり気球に乗ったり船から工場地帯を見たり銭湯に入ったりバーベキューにチャレンジしたり、どの回も気ままに楽しく充実した興味深い内容だったそうで。
「男は敢えて勧めずとも一人で行動することが多いのではないか?」
自分がそうである夫は、特にソロを意識したこともなかったので質問で返した。
「そっか」
うーん・・・と考えて、
「確かにジムとか一人で行ってたな」
納得しかけた妻は、そこで何かを思い出し赤面する。
「ああ、そうだったな」
気付いた夫は含み笑い。
「何笑ってんだよッ/////!?」

そう、二人の出会いの場はスポーツジムだった。
体を鍛えることが好きだったゾロは、通勤帰りに毎日通っていたのだ。
そこへオーナーと知り合いだという理由で、体験でやって来たのがミホークで。
互いの筋肉美に魅了された二人には、面倒な駆け引きなど必要なかった。
結ばれるのは運命だと魂で感じ、その日のうちに愛を確かめ合った後、
「自宅に最新のトレーニングマシンを揃えよう」
と、世間一般とはかけ離れたプロポーズを経て今に至る。

「あの時はお前がソロ活してくれていて良かったが・・・」
懐かしそうに呟いた夫は、妻を背中から抱きしめ、
「今は二人で体験したいことばかりだ」
耳元でそう囁いた。
「お、おい/////」
照れて身を捩ったゾロは、それでも本心を告げる。
「俺も、楽しいことはアンタと一緒にやりてぇよ」
その言葉を聞いて満足そうに微笑んだミホークは、
「特に3話は」
と、からかうように付け足した。
「3話って・・・」
ゾロが敢えて説明しなかったその回のソロ活はプラネタリウム&ラブホテル。
開いていたパソコン画面に全話のあらすじが映っていたのを読んだのだと気付いて観念する。
「しゃーねぇな。今度行こうぜ」
ゴージャスなラブホ。
「楽しみだ」


その後はドラマで紹介されていた情報を参考に、二人で出掛ける機会が増えた。
ラブラブな新婚夫婦には、熱が冷めるまでソロ活をするのは難しいようだった。




めでたしめでたし。



今回の心理テストは下記の通りです。

問:「き」
このカナに漢字を当てはめるとしたら、以下のどれ?

A:木
B:気
C:黄
D:機


以上です。


お答えが決まって診断結果にご興味のある方は、もう一度拍手をお願い致します(^人^)



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