「―ーというわけで、イヴにどうやって恋心を自覚させるかが問題なわけだが。
何かいい案はあるか?」
「……おい」
「そうだな……オレとしては彼女と接する機会を増やし、地道に好感度を上げていくのが、遠回りのように見えて近道だと思うが」
「あー、本当に大切な人は身近にいた的な?
悪くないんだけど、もっとこう、インパクトが欲しいよな」
「おいお前ら」
「……そういう意味では、オレたちの出会いは運命的だったとも言えるが」
「確かに。あれ以上のってなると、なかなかハードル高いよなー」
「人 の 話 を 聞 け !!」
「なんだよ、ヤジュル。意見があるなら手をあげてからって言ったろ?」
「誰が意見なんかするか! 大体、オレはあんなガキどうでもーー」
「まーまー、そういわずに付き合えよ。クレイドル、おまえはどう思う?」
「………」
「クレイドル?」
「黙秘権を行使します」
「へ?」
「誰があなたたちの味方をするといいましたか?
敵に塩を送るようなそんな馬鹿な真似、するはずないでしょう」
「敵ってまさか……おまえもイヴ狙いなのか!?」
「三千年の絆は伊達ではないと、証明してみせましょう」


「……で。いつになったら終わるんだ、この茶番は」

毎回毎回、会議という名のくだらない雑談に付き合わされるこっちの身にもなってほしい。

「……こいつらに捕まった時点で、分かってたことだろ。潔く諦めるんだな」

唯一まともだと信じていたカーマインにそういわれては、どうしようもない。
ヤジュルの果てない苦労は続く。


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なんだかんだいって、彼らがわいわいやってるのが一番好きです。
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