「せんせー!遊びにきたよ!」


「ここはサボり場じゃねーぞ」



ついでにここは病人が来るところだと続けたのはシカマル先生。


彼は健康な生徒は滅多にお世話にならない保健室の主である。



「げほっゲホゲホーッ!実はちょっと風邪気味で・・・・」


咳き込みながら前髪を上げると、シカマル先生の手が伸びてきた。


期待しながらその手がおでこに触れるのを待っていると、


「あいたっ!」


痛い。でこピンされた。


「あほか。ったくおまえみたいな生徒がいるからめんどくせーんだよな」


ぶつぶついう先生はかっこよくて。


他の女の子たちからも人気なんだよね。シカマル先生。


めんどくさがりだけど、怪我とかしたらちゃんと面倒見てくれるし(まぁ、それが仕事なんだけど)


他の先生にはいいにくい相談なんかものってくれるし(これも仕事の範囲なのかな)


たぶん、じゃなくて確実にシカマル先生にとって私はただの女生徒Aなんだけど、


でも、それでいいんだ。


「ほんとはね、シカマル先生に相談があるんだ」


「なんだ?」


ほら、その顔。仕事モードだ。


「あのね・・・・・・・・・・・・・」



ベタな漫画にあるように、私も相談があるんですーとかいって先生に恋の相談でもしてみようかな。


でも、そんなことしたら先生は気づいちゃうんだろうな。私の気持ちなんてすぐに。


だって私正直だし?


 


「先生相談のってくれてありがとう!また来るね!」


「おう。もう来るな」


「えー」


でも先生は分かってる。私がまた他愛もない相談でここに来ることなんて。


私は正直な臆病者だからこうやって距離を縮めるしかないんだ。


いつかは先生の彼女になってやる!


 



「シカマル先生だいすきー!!」


 


 


 


 



「・・・・・・・・・・・あほか。あいつ。」


丸聞こえだっーの。そういうシカマル先生の顔は笑っていて、


「あーあ、めんどくせーことだ」


と呟いていたことなんて私は知らない。


 


 



(2009/1/6完成 2009/3/25UP)
シカマル・現代パロ
>拍手ありがとうございます。
書いてみたらビックリするくらいおばかなヒロインになってしまいました(笑)
日記にて作成裏話。





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