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【騎士団フレン×魔王ユーリ】
月のない夜。
ああきっと来るんだろうなと思いながら自室の扉を開けると、
そこにまだユーリの姿はなかった。
時々フレンがいなくても部屋にいるようになったので、また勝手に
入ってきているだろうと思ったのだけれど。
(本当に、ユーリが来る事が生活の一部になってきているな…)
そんな事を思いながら息を吐いて、少しだけ休憩をしようかとベッドに
腰かけると、もぞりと動く気配。
はて、気のせいだろうか?
一応振り返ると、シーツの中でもう一度もぞりと動いて、見えたのは真っ赤な二本の角。
(・・・寝てる?・・・こいつも、寝るんだな・・・)
ついに人のベッドで寝ているようになったのか、フレンは驚かなかった。
ユーリならやるだろうな、という謎の納得こそしたけれど。
そして、ふと息を吐いて笑って、あとは静かにその寝顔を見つめていたのだった。
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