『愛している』

甘い言葉も、優しい愛撫も必要ありません。
失うことを恐れるあまりに、私は貴方に真実触れることが出来ないでいる。

『お前だけだ、ジェイド』

いっそのこと、暴力的ならまだ安堵できるというのに。
貴方がそれを出来るのは、私だけだと信じれるから。

私は貴方の言葉を、一生信じることはできないでしょう。
脆くなることを恐れるあまりに。


どれだけ、同じ遺伝子を継いだことを後悔したことか………


私は、貴方の初恋を知っている…。
貴方が、それを引き摺っていたことも。
いや、今でさえ。
それは継続しているのでしょう。

実の妹に…、なんて醜い。
執着をしているのは、依存をしているのは。
むしろ私の方だ。

『ジェイド』

その声で、名前を呼ばないでください。
触れられなくなってしまう時は、いつか必ず訪れてしまうのだから。

今だけは。
この一時だけは。
この腕に縋ることが許されるのだとしても……――――――





〔愚かだと知りながら、私はこの感情を捨て去ることができないでいる〕







ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。