*拍手お礼文 ホロ夢





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アホで馬鹿だけど、どこか頼れる雰囲気をもつあいつ。妹がいるって聞いたときにはああなるほどと思った。
私は一人っ子だから明確ではないけれど、やっぱり兄貴の方ってあんまり甘えたり出来ないんだろうなって思う。

だから試しに抱きしめてみた。アタシより一回り大きいホロホロを上手く包むようにして。
どんな反応するんだろう、とほんの出来心。ホロホロのことだから恥ずかしがって直ぐに押し退けてしまうと思っていた、 のに




何の抵抗もせず、黙ったまま未だ抱き竦められているホロホロにかなり驚いていた。
と言うか、この状況が不思議でしょうがない。
私から手を離すこともできず、そのまましばらくしていると今度は向こうから腰に腕を回してきた。顔をアタシの腹の辺りに埋める。


「どうしたの?…ホロホロ」


勇気を出して声をかけてみた。表情は見えないけれど、まさかこれって。


「どうしたって…」


何故か困ったように言うと黙り込むホロホロ。






「……俺が聞きてぇよ…」


弱々しく呟くとホロホロの腕に少し力が入る。


黙り込んだ数秒間ホロホロが一体何を考えていたのかはわからない。
でもなんとなくわかったような気もすると、こんなこと思うなんておかしいけど何故だか嬉しかった。


自分より体の大きな愛おしい人が今日はとても頼りなく小さく見えて、私も腕に力を入れて強く抱きしめ返した。





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