拍手お礼恋小話19：越前リョーマ

　　「リョーマ君!!」

　　「なんスか？先輩。」

　　「図書室に忘れ物だよ。」

　　「あぁ。どうも。」

　　「リョーマ君ってさ、いつでもクールだよね。」

　　「なんスか、急に。」

　　「桃から聞いてるリョーマ君とはちょっと違うなぁって。」

　　「…何聞いてるんスか。」

　　「別に悪口とかじゃないよ？」

　　「まぁ、桃先輩とは仲いいハズだし。」

　　「良いこといっぱい言ってたよ♪」

　　「例えば？」

　　「そうねぇ…“あいつは外は冷たいように見えるけど、中は熱いヤツだぜ!!”って。」

　　「へぇ。」

　　「私にはクールにしか見えないんだけどなぁ。」

　　「そりゃそうっスよ。」

　　　　好きな人の前ではかっこいい俺で居たいじゃん。

　　「え？何か言った？」

　　「いや、別に？」

　　「そう？でもリョーマ君ってすごいモテるでしょ？」

　　「不二先輩ほどモテたりしないっスよ。」

　　「不二先輩と比べちゃダメだよ〜。でも…」

　　「でも？」

　　「私はリョーマ君の方がかっこいいと思うけどね。」

　　「っ///」

　　「ど、どうかした!?顔赤いよ？」

　　「べ、別にッ」

　　　　そんな笑顔、ずるいでしょ。