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SS-No.1…氷帝コメディ。(このページ)
SS-No.2…*PB*的な氷帝日常風景。微妙にトリシシ?
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SS-No.1
それはまだ、氷帝学園のレギュラージャージが今のものとデザインが違った頃のお話。
「…………おい。」
放課後のテニスコート。
たくさんのテニス部員汗を流す一角に、ひときわ華やかな集団がある。
氷帝学園テニス部レギュラー陣……学内外の女子に絶大な人気を誇るそのメンバーは、自他共に認める『イイオトコ』づくめなのであった。
そんな中。彼は腕組みをして立っていた。
目の前にはボールを打ち合うレギュラーの面々。
しかし、今日はいつもと少しだけ違うようだ。
「お前たち…………」
彼……跡部景吾は非常に困惑していた。
「………一体何の練習だ?」
「何や跡部、見たらわかるやろ。」
「コレだってコレ。」
岳人がぴょんぴょん飛び跳ねながら言う。
周りを見渡せば、他のレギュラーも岳人を真似るかのように弾んでみたり、やたら身ぶりが大きい。
「全員アクロバティックプレイにスタイル変更するつもりか?」
「違うて。よーく見てみ。」
跡部は再びレギュラーを見渡すが、やはり全員やたら動いているようにしか見えない。
長めのジャージが、ひらひらと踊っている。
「………1から説明しろ。」
眉間のシワが深くなっただけの跡部を見て、忍足と岳人は顔を見合わせた。
「俺らがやろうとしてるのは、要はアレやて。」
「あれ?」
『腹チラ。』
「…は?」
動きながらもそこだけ声を揃えるレギュラーの面々に、思わず目眩を覚える跡部だ。
聞かなかったことにしようかと思ったが、忍足はなおも説明を続ける。
「あんな、跡部。ちゃんと監督に言われて、みんなで考えたんやぞ?」
「そうそう。珍しく滝まで異論ナシだったんだからな。」
かいつまんで説明されたのは、
『勝敗を左右するのは何よりも精神力。精神力すなわち気力。その気力はヤル気によって生み出される!』
…ということらしい。
「ちゅーわけで要はな、萌えたもん勝ちってことやろ?」
ぽん、と跡部の肩に手を置く。
「……侑士………なんか漢字変換違った気がするんだけど。」
「気にしたらあかん。」
岳人のツッコミもさらりとかわし、忍足は力強く跡部を説得し続ける。
「女子ゴルフの人気もしかり、ほんのちょっとのポイントを付け加えることによって、盛り上がりは全然違うのは証明済みや。」
「まぁ、そんなわけで、巻き込まれてるんだよ…俺らも。」
「いいじゃないですか、宍戸さん。監督も賛成してましたし。」
拳を握った力説。背後には炎が見えるようだ。
宍戸は憮然とした顔をしているが、その腹チラを眺めることのできる鳳はまんざらでもないらしい。
「…………。」
阿呆ばっかりだ、とは口に出さず、跡部は深く溜息をついた。
「というわけで、さ、跡部もレッツ腹チラ〜や♪」
「俺様には必要無い。」
「何でやー!?景ちゃんの腹チラ見た…ゲホゲホッ、いや、とりあえずやってみたらええやん?」
思わず本音がこぼれ落ちた忍足を睨み付けて、跡部は言い放つ。
「………魅力においてお前たちの腹チラごときが俺様のオーラにかなうはずがないからな。せいぜい引き立て役に徹するといい。」
「うわーん!跡部が苛めっ子やー!!」
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その喧騒を遠くで見ていた監督は、携帯電話を耳にあてたまましばし考えていたが…
「裾の長さは今のものより20センチ短くしてくれ。半袖のものだけでいい。」
相手はスポーツ用品店。
今まさに、今年の夏から使用されるレギュラージャージのデザインについて最終打ち合わせが行われているところである。
『20センチですか…市販のサイズと比べて少し短かめになりますが、よろしいですか?裾がしまえなくなる可能性も…』
「あぁ、構わない。」
腹チラ天国が決定された瞬間であった。
その後、試合にて『萌えたもん勝ち』の効果があったかどうかは定かではないが…………次の年氷帝学園の入学希望者数(女子)は倍増したという。
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拍手ありがとうございました☆アホな内容のSSです…私の中で氷帝は阿呆ゆえに可愛い人だらけなんですけど。そして試合のシーンの腹チラっぷりを注視してしまうのは私だけなんでしょうか…。こんな管理人ですが、これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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