小話「お風呂」
ゴウ「あの蛇の小娘め…。くせぇくせぇとか言いやがって…!」
音遠「あら、ゴウちゃん。耀姫ちゃんそんなこと言われたのね」
ゴウ「主様、アイツろくでもねぇ奴ですよ。今度会った時は絶対くせぇとか言わせない」
音遠「うふふ、お風呂なら空いてるわよ」
ゴウ「今日は徹底的に身体磨いてやる。主様ちょっと行ってきます!」
音遠「頑張ってらっしゃ〜い」
〜風呂にて〜
説明:この世界では身分の低い人間は蒸し風呂がメインで、お湯を張った風呂釜はなく一部の貴族などしか使ってなかったのです。
ゴウ「さて、汗もかいたし、いい按配になってきたな…」
(おもむろに葉っぱのついた枝をどこからか取り出すゴウ)
ゴウ「うおりゃああああああああ、もうくせぇなんて言わせねぇぇぇぇぇぇ!」
(葉っぱを物凄い勢いで身体に擦り続け、しまいには摩擦熱で煙発生する)
〜30分後〜
ゴウ「うおおおおお、いてぇぇぇぇぇぇ」
音遠「あらあら、皮膚が焦げちゃうぐらい擦っちゃったのね。面白いから放っておいたけど、アナタの皮膚ってその匂いの出る体液で身体を守ってるのよ?」
ゴウ「ってことは…、ずっとこのまま?」
音遠「うふふ、いくら磨いても無駄ってことね」
ゴウ「ちっ、ちくしょおおおおおおおおおおおおッ!」
〜その後〜
正成「おいおい、耀。そのくせェもんをオレの上着に擦り付けンなよ…」
ゴウ「くせぇとか言うな!」
|