身長差の恋のお題
01. 見上げれば足元不用心

「今日も良いお天気ですねアリア社長ー♪」
「ぷいにゅー♪」
晴れ渡る雲ひとつ無い空を見上げながらアリア社長に話しかける。
「きっと今日も何か素敵なことがありますね」
前を見ずに空だけを見て歩き続ける灯里。
「ぷいにゅ!」
「どうしましたアリア社長?」
「いてっ!」
「あ、すみません!大丈夫ですか?」
上ばかり見ていたから前方不注意になっていた。
アリア社長はそれを知らせようとしてくれたみたいだった。
「もーみー子ー?お前は一体どこに目をつけているんだ!」
「あ、暁さん・・・」
灯里のぶつかった相手は暁だった。
「本当にすみません!」
「・・・まぁいいだろう。以後気をつけるように」
「それにしても暁さん、こんなところでしゃがんで何をしていたんですか?」
「うむ。兄貴を待っていたのだがいつものように一向に現れなくてな・・・
しょうがないのでその辺をぶらついていたらこんなものを見つけてな」
こんなもの、と暁が指を指したのはダンボール箱に入った子猫だった。
ダンボール箱には『拾ってください』と書かれた紙が張ってあった。
「捨て猫・・・でしょうか?」
「そのようだな。つい気になって見ていたのだ」
「そうだったんですか・・・このままにしておくのも可愛そうですし・・・
そうだ!里親を探しましょう!きっと誰か貰ってくれます」
「おぉ、いい考えだなもみ子よ。では早速行くぞ!」
「はひっ!」

真っ青な空が夕闇に覆われる頃。
「見つかってよかったですね、里親」
「だな」
子猫は捨てられていた場所からそう遠くない猫好きの家族に貰われていった。
「今度二人であの子猫の様子見に行きましょうね!」
「・・・おう、『二人で』な」
なんだか含みのある言い方に引っ掛かりを覚えたが、気にせずに暁を空中ロープウェイ駅まで送って
自分も家路に着いた。


【尻切れトンボでごめんなさいorzなんかとても長くなりそうだったのでこの辺で・・・!
良く分からない話でごめんなさいごめんなさいごめんなさ(ry】

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