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ここからはお礼小説になります。 ※成長兵きり←団 団蔵side きり丸の目に俺は写ってないってことは知ってる。 それでも諦められないのは、自分が思ってる以上に彼が好きだからだ。 「団蔵?どうしたんだよ、そんな顔して」 触れられた肩から伝わるきり丸の体温に、異様な緊張を覚える。 「え、いや…あ!それより今期の委員会予算のことで話があるんだけど、今夜空いてる?」 「あー…それ今日じゃなきゃ駄目か?」 俺の問い掛けに眉を少し下げて申し訳なさそうに聞き返してくる。 心なしか少し頬が染まった様な気もする。 ―ああ、そうゆうことか… 「……兵太夫?」 アイツの名前を出した途端に、明らかに頬が赤く染まる。 昔から周りよりも大人びていた彼だが、変なところで初なままだ。 「ま、まあそうだけど…」 俯き加減に成りながら話すきり丸は少し幼く見えて、抱き締めてしまいたい衝動に駆られる。 だが今彼をこの様な可愛らしい姿にしているのは俺じゃない、兵太夫だ。 例え俺の問い掛けが招いた結果だったとしても、彼が想い描いてる人物は自分ではない。 それが悔しくて、苦しくて、今夜きり丸と一晩を共にするであろう兵太夫に対して、苛々と腹の底から憎悪が湧いてきた。 (、俺は好きな奴の幸せも大切な級友の幸せも、ろくに祝ってやれないんだ。) きっと今酷い顔をしてると思う。 そんな顔を見られたくなくて、未だ視線を床に落とすきり丸に背を向けた。 「わかった、別に今日じゃなくても大丈夫だから」 「えっと、団蔵…?」 あ、ヤバい。声が震えてたかな。 これ以上カッコ悪いとこなんて見せたくない。 きり丸の声には振り返らずに、片手を軽く上げることで答えその場を後にした。 |
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