今明かされるどうでもいい真実l
~次界統領夫妻の休日~


「ロココ」
「何だ?」
「・・・バラ園に行きたい」
「え?」
「一緒に休みをとれ」
強引な言い方をするマリアに、あきれたような、それでいて甘い、そんな笑顔をロココは浮かべた。

そして休暇をとった当日、2人はバラ園に来ていた。
「どうしてバラ園なの?」
「バラが見たかったからだ」
「何故、具体的にバラ?」
「・・・」
マリアは、答えない。
ただ、ロココの手をきゅっと握る。

「答えてくれないの?」
ロココは、いたずらっぽく問いかける。
答えの見当はついている。
バラと言えば、自分に関わりのある花だからだ。
もっとも、それをロココの方から口に出したら、マリアは怒るか拗ねるかするだろうが。

「・・・オマエと、バラが見たかった」
マリアの答えは、質問の趣旨には沿ってない。
「・・・ウン」
だけど、ロココはうなずいて、マリアの手を強く握り返した。



2人をバラ園デートさせたかっただけですゴメンナサイ。



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