●我愛羅、心のむこうに●


「・・・我愛羅・・・っ!!!」
目を覚ました我愛羅が初めて耳にした言葉は、涙を流し
自分の胸にしがみ付きながら、名を呼ぶナルトの声だった。


「・・・なぜ、泣いている?」

我愛羅は、ナルトの瞳から零れる涙を拭いながら
ナルトが涙を流す理由を聞く。
ナルトは溢れる涙を止めようともせずに、我愛羅を見つめ、
抱きつく腕を強めながら言った。

「・・・我愛羅が・・・生きてて嬉しいから泣いてんだってばよ・・・」

「・・・・・・嬉しい・・・・・・?」

我愛羅は、首を傾げる。
我愛羅はナルトの言っている意味が理解できなかった。
我愛羅の中での涙の意味合いは、悲しい場合で出るのだという事で。

でも、ナルトは嬉しくて泣いていると言う・・・。

「・・・・・・そうか、嬉しくても涙は出るのか・・・」

「・・・我愛羅・・・?」

「・・・・・・すまない・・・。俺はこんな時、どんな顔をしていいのか
分からないのだ。・・・本当は、嬉しいはずなのにな・・・・・・」

「・・・・・・我愛羅・・・・・・」

ナルトは我愛羅に微笑みながら、

「・・・笑えば、いいと思うってば・・・」

と、言った。

我愛羅は、そう言って自分を優しく見つめるナルトをじっと
見つめ返しながら、ナルトの頬をするりと撫でると
ゆっくりと微笑んだ。


我愛羅の笑顔を間近で見たナルトは、顔を真っ赤に染め上げ、
そんな顔を見られたくないというかのように、ギュッと
我愛羅の胸に顔を埋めた。











終わり






●・・・・・・久々の、拍手お礼文。ナルトですよ。しかも、我ナル。

近々、ナルトのコンテンツを立ち上げようと思い立って、練習というか・・・。

元ネタは、某アニメのシーンです。同案多数ネタでしょうか。
もし、同じようなパロがありましたらすみません。

なんとなく、我ナルに使えると思ったら、いても立ってもいられなくって。



拍手ありがとうございました!!









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