「・・・」



「どちらに行くつもりですか?」



「あ、いや、ち、ちょっと・・・そこまで・・・」



「そこまで?どこまでですか?



「あーいや、あの、えっと・・・」



「買い物ならば四番隊の隊員に買いに行かせます」



「あ、あの・・・えー・・・」



「さぁベットにお戻りになって」



「い、いやっ!あの、卯ノ花隊長、私!!」



・・・戻りなさい



「は、はひ」









怖い。

卯ノ花隊長には逆らえません。

何ですか、アンタ実は最強なんじゃないんですか?













































窓からの訪問者














































「・・・」









今日も晴れてるなー・・・眩しい・・・

市丸隊長に斬られた傷だって・・・本当に平気なのに・・・

まぁこの階から飛び降りたら響くだろうから出来ないんだけど・・・

考えたな、卯ノ花隊長。







「やっほ〜」



「あ、乱菊さん・・・今日も来てくれたんですか」



「そりゃね、可愛い部下が心配だもの。はい、ソバ饅頭」



「・・・有難うございます」



「で、もう大丈夫なの?」



「はい!今からもう復帰してもいいくらいですよ!」



「そう・・・卯ノ花隊長は絶対安静って言ってたけど?」



「・・・それは、あの人が心配しすぎなんですよ」



「ま、卯ノ花隊長の言う事ちゃんと訊いて、いいって言われるまでいなさい」



「で、でも私はもう・・・」



「前回、平気とか言いながら盲腸だった人はだれだ?



「う・・・」



「あと、平気とかいいながらろっ骨折ってた人は?



「・・・」









いつだったか、私はお腹が痛かったけれどただの腹痛だと思っていた。

しかし一向に痛みが引く気配はなくむしろ痛みが増してきたある日・・・

痛みに我慢できなくなって倒れた。

そしたらね、盲腸だったんだって・・・しかも盲腸破裂寸前だったらしいね。

ろっ骨はね、あれだよ、屋根の上歩いててよそ見してたら落下してね・・・

平気だと言ってたけど痛くて、強制的にここに連れてこられたら、折ってたんだよ。









「とーにーかーく、アンタの平気は信用しないから」



「うぅ・・・傷、痛くないです」



「痛くなくても治ってないでしょ・・・あいつにやられたんだし」



「・・・松本さん・・・。あ、た、隊長は?」



「あぁ、今いろいろと忙しいみたい・・・ほら、三人も隊長が欠けちゃったでしょ。

 いろいろと仕事も増えてるみたい」



「そうですか・・・」











やっぱり・・・忙しいのか・・・

こういう時に役に立たない私って・・・

これでも十番隊の第三席なんだけどなァ











「それじゃ、私行くわね。隊長の仕事の手伝いしてくるから」



「あ、松本さん・・・」



「ん、何?」



「あ、いえ、頑張って下さい・・・」



「ありがと。」









・・・もう、寝ようかな・・・起きてても仕方ないし。

って何か廊下が騒がしい・・・また十一番隊の連中かな・・・迷惑な。

まぁ卯ノ花隊長がくるだろうし・・・











「・・・少し、いいですか?」



「あ、はい、何ですか卯ノ花隊長?」



「日番谷隊長からこれを頂きましたよ」



「えっ・・・花・・・?」



「ぇえ・・・忙しいから渡しておいてくれと言われました」



「・・・有難うございます」



「いいえ・・・それでは、おやすみなさい」



「・・・はい」









日番谷隊長が・・・持って来てくれたんだ・・・

かなり、嬉しいかも・・・

これ隊舎の周りにある花だ

この花、凄く好きで・・・毎日観てたもんな・・・

ー・・・有難うございます、隊長







◆◆









ーガタッ

「っ・・・何、今の音」







私はもの音がして目が覚めた。

陽が沈み、変わりに月が出ていて明かりは月の光だけで辺りは薄暗かった。

私はまわりを見渡したが、何も、誰もいない・・・

気のせいだと思い、私は再び布団に身を沈めた。









ートントン

「・・・ま、窓・・・何・・・」









私は風の音だろうけど・・・と思いながも開かない窓を開けた・・・すると









「よう」



「ッた、た、たー・・・」



「しーっ!!大声出すな、迷惑だろう」



「す、すみませ・・・ていうか何をやってるんですか?!」



「あ?見舞いに来たんだよ」



「え、ま、窓からですか?」



「あれだ、こんな時間じゃ開いてなくてよ。入るぞ」



「あ、は、はいどうぞ・・・」











私が身を後ろに引くと、日番谷隊長は窓から部屋に入ってきた。

・・・こんな時間まで仕事してたのかな・・・









「で、調子は?」



「あ、はい・・・大丈夫ですよ」



「そうか・・・」



「あの、お仕事お疲れ様です」



「・・・あぁ」



「あ、あの、お花有難うございます」



「あーあんなのむしった花だからな・・・礼を言われるもんじゃねぇよ」



「いや、でも、凄い嬉しかったんで」



「そうか・・・っと、ちゃんとした見舞い品持ってきたんだよ」



「え・・・?」



「ほら・・・」









そういって日番谷隊長が差し出してきたのは、綺麗なガラス細工がほどこされた簪(かんざし)

そしてそれはいつの日か、隊長と二人で買い物に行ったときに私が目をつけていたものだった。

その時は、高くてとても買えずに諦めてたけど・・・

隊長・・・もしかして、覚えてくれてて・・・









「有難う・・・ございます・・・大切にします」



「あぁ・・・って泣いてねぇか?!」



「す、すいません!嬉しくて・・・つい・・・」



「まったく・・・忙しくて、多分これからも窓からの訪問だからな」



「あ、じゃぁ窓は鍵をかけずにしておきます」



「そうしておいてくれ」



「・・・これ、早くつけて・・・松本さんに自慢したいな」



「あと、な・・・」



「はい?」



「俺はオマエの事が好きだ」



「へ?」



「だから、俺はオマエのことが好きだっつったんだよ」









隊長が・・・私を好き?

これ、本当だよね・・・こんな冗談を言えるような人じゃないし・・・

だったら・・・私は・・・









「って何でさらに泣いてんだよ?!」



「隊長が、嬉しいこと言うから・・・!

 私も、隊長の事、好きです」



「そうか・・・んじゃ、両想いじゃねぇかよ」



「はい・・・」



「俺と付き合え・・・」



「・・・はいっ」


















拍手、有難うございます!!

日番谷夢でお礼でございます・・・こんなものですみませんっ!

この拍手を、力に頑張っていきます!!!

よければ一言メッセージお願いしますvv

ちなみに、お礼種類は他にスラダン三井夢と六番隊でお礼と

零番隊でお礼と十番隊でお礼の4種があります。





さらに元気をプリーズ!

あと1000文字。