SS03(東京N◎VA ティル)

「ティル」という者から「主」を奪ったら何が残るだろう。
それどころか「ティル」という存在自体も消えてしまうかもしれない。
その位「主」の存在は私にとって大きい。
それは分かっていて
だから従っているわけで
それで良い筈なのだ。

でもどうしてだろう。
たまに違和感を覚える。
ここに居てはいけないような
もっと他に居場所があるような違和感。
『そっちを向いてはいけない』
その声はいつも正しい。
だから私は、みてみぬふりをする。

「ティル」という存在にとって「主」は全て。
「主」がいなくなったら
何も残らない
「ティル」という存在自体すらも
何も
残らない。



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