嘘予告 柊蓮司を~の主人公と入れ替えてみた。
『とある魔術の禁書目録編』



それはある日、突然の出逢いから始まった。



『というわけでひーらぎちゃんは試験に出れなかったので‘これから’補修です♪』

「…………………うぃっす」



orzと思わず彼が倒れこんだのも仕方があるまい。

夏休みが始まったその日、彼は命からがら帰ってきたというのに、担任教師からそれはもう熱烈なラブコールが入るという不幸に見舞われていた。

柊蓮司、高校一年の夏である。

……念のために言っておくが、別段学年が下がったわけではない。 柊蓮司、現在レベル3……つまりは、星を継ぐもの前の話である。

彼は、よろよろとよろめきながらもかばんに手を伸ばす。



「ちくしょー……あんときにコスモガードの依頼さえ来なけりゃ、問題なかったのに……」



……実は、その依頼にどこぞの銀髪の守護者さんがかかわっていることを彼は知らない。

とどのつまり、彼が必要だったので向かわされたのだ。

そんなことはともかくとして、せめて今夜はぐっすり眠れるように布団だけは干しておこうと、布団を抱えてベランダへと向かうことにした。

だが、それこそが彼の新たなる戦いの始まりであった。



「おなかすいた」

「……はっ?」



ベランダに出たときに見えたのは、真っ白い物体がなぜかベランダに引っかかっている光景だった。

布団に見えない、というかむしろ無機物に見えなかった。

端的に言えば人である。

……それこそが、禁書目録の少女……インデックスとの出逢いであった。





――――彼はどこであろうとも厄介ごとに巻き込まれる――――





「ふむふむ……10万3000冊の魔導書を所持しているなぁ……?」

「あ、信じてないでしょ!?」

(ウィザード、か?……月衣の中に持ってるとか?)



そう、彼女は10万と3000冊の魔導書を記憶している‘完全記憶能力’の持ち主だった。

故に、彼女は狙われていた。

彼女はどこか寂しそうに笑う。



「私と一緒に地獄に行ってくれる?」

「いいぜ、そんなもんくれはの脅しに比べりゃぜんぜん楽勝だ」



――――彼は、そんな笑みを浮かべて人を心配する彼女に無償に腹を立てた。

そして、彼は出逢う、ウィザード以外の魔術師という存在に。 月衣と似た力を持って成立させたウィザードとは別の進化を遂げた魔術師に!



「なるほど、君は‘あの’夜闇の魔法使いか。 ならば遠慮なんか出来ないな!」

「ざっけんな! てめぇ、インデックスを血塗れにさせたことぜってぇに後悔させてやるからな!!」

「品がないね! ナイトウィザード!!!」



炎の魔術師、イギリス正教の‘必要悪の教会’(ネセサリウス)のステイル=マグヌス。



「うるっせぇんだよ、ド素人が!!!」

「ぐっ!?」

「貴様に、何が分かるっていうんだ!?」

「うるせぇ!! 少なくとも、俺は絶対にあきらめねぇよ!!! 仲間のことなら尚更だ!!!!」



魔剣と七閃がぶつかり火花を散らす。

それは、信念と信念のぶつかり合い。

必要悪の教会に所属する聖人、神裂火織。

思いと信念がぶつかり合うとき、そこに新たな何かかが生まれる――――それは、新たな道を描くのだろうか?


「――――蓮司」

「安心しろよインデックス、こんな‘首輪’なんぞ俺が絶対に何とかしてやるからな」



NW~とある魔法使いの禁書目録~



「――――魔器、開放!!! これで、おわりだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



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