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ようこそ。おいでませ。
ここは、どこでもあって、どこでもない。
妖怪たちが棲まう妖しの森です。





一番左は、子どもの姿をした河童の一種で、セコ。
真ん中の陽気なお化けは、30年も長生きしてついに鬼に変化したというサザエ鬼。
右側の真っ赤な顔に鋭い角は、ご存知、朱の盆です。

珍しい人間のお客とあって、妖怪たちはすっかりはしゃいでいるみたい。
こちらが照れてしまうほどの歓待ぶりです。

妖怪たちの周りに広がるのは、妖しい気配のする深い森。
青々とした木々が、空も見えないほどに生い茂っています。
枝葉の影には、この世のものならぬ生き物がひそんでいるようで……。

せっかくここまで来たのだから、もう少し散歩をしてゆきませんか。
目の前の小道は、曲がりくねりながら森の奥へと続いているようです。
ただでさえ薄暗い森の中、行く手は霞んでいてよく見えません。
それでも、じっと目を凝らせば、ちらちらと小さな炎が揺れているような……。

この先に、一体どんな妖怪が待っているのでしょうか?




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