君に花束を
[ 君が好きな花をたくさん集めて ]
「クラウド」
名前を呼ばれたキミはすぐに振り返ると、私を見た。
「どうした? エアリス」
そう言って微笑むキミ。
(あぁ、眩しいな)
いつもそう思う。
いつだってキミは優しいから、傷付くこともたくさんあるけど、私はそんなキミが好きだよ。
「はい。あげる」
「俺に…?」
びっくりした表情も、嬉しそうなキミも。
『好きだよ』
でも、言ってあげない。そんな言葉でキミを縛り付けたりしたくないから。
いつだって見守るだけ。
「…ありがとう」
「うん」
笑ってるキミが見られれば、それだけで十分。
君に花束を
(君が喜ぶ姿が見たかったの)
お題⇒Delaicaさまより
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