(―――自動販売機の前で。) 「あ、宍戸先輩」 「――おう。」 「珍しいですね 校内で会うなんて」 「そうだな。」 「…」 「…」 「(気まずい。)あの、えと、…それじゃ。」 「おう、… …あ 待て」 「?」 「これ やる。」 ひょいっと投げられた 紙パック。 くれるんですか?と言ったら 「間違えて押したから もらって。」 くしゃっと笑って、それじゃ、って言って。 立ち去る先輩の背中を見ながら 手に残された苺ミルクが冷たくて、 なんだか妙にうれしかった。 >>ありがとうございました(れむ)