その言葉が欲しくて


「佐助…愛している」

嫌だ、やめてくれ。

「好きだ」

だから、やめてくれって言ってるのに

「なぁ、佐助」

嗚呼、抱き寄せたりしないでくれ

「俺の物にならないか?」

口付けもしないでよ

「佐助…」

耳元でそんな優しく囁かないで

「俺の事、好きではないのか?」

とっくに答えなんて知ってるクセに、どうして問うんだ

「…答えろ」

口元を歪めながら笑みを浮かべた旦那、その姿に背筋がゾクゾクと震えて。

「…好き、です…幸村様」

思わず、封印していた筈の言葉を発してしまっていた。





以上、幸佐SSでした。ここまで読んで下さってありがとうございます!
もしかしたら…続く、かも?

感想&ご意見&リク等有りましたらお気軽にどうぞ☆
メッセージ頂けるともの凄く管理人のやる気が出ます。生きる活力!



ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。