十番隊詰所は、いっつも甘い匂いがする。 それは、十三番隊の浮竹隊長が、十番隊の日番谷隊長に 好んでお菓子をあげてるから。 本日のお菓子。苺大福(1パック6個入り)。 一通りの業務が終了し、 「松本。休憩だ。」 と、日番谷隊長は松本副隊長にこう言う。 「待ってましたぁ♪」 一つ伸びをして、松本副隊長は給仕室へお茶を淹れに。 「…いいなあ…」 そんな様子を窓から覗いていたあたしは、 日番谷隊長が手にした苺大福を見ながらポツリと呟く。 「…食いたいのか…?」 明らかに呆れ顔の日番谷隊長。 コクコクと頷くと、日番谷隊長は詰所に入れてくれた。 と、そこにお盆を持った松本副隊長。 「あれェ。お客さんですかぁ?」 あたしを見て、笑顔で松本副隊長は言った。 「じゃ、もう一つお茶、淹れて来なきゃね。」 「あ、お構いなく。」 「あぁ。構わなくていい。」 「え?シロちゃん酷くない?」 「そぉですよシロちゃ〜ん」 「日・番・谷・隊・長・だ」 こんなやりとりが楽しくて。 あたしは、十番隊って居心地がいいなぁ、と思ってしまうのです。 アトガキ。 十のお題で拍手SSを書いてみよう!!(十のお題リンク先は脱出。ページ。) お題は『いいなあ』でした。 シロちゃんにしたのは何となくです。大分前に、友人から『拍手でシロちゃん書いて』と言われてた。 とりあえず、お菓子の話が書きたくて、テンションの高い女性(=乱菊さん)も書きたくて。 ヒロインさんは一応十番隊の隊員です。 |
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