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魔法学校連載sss [試練] 



「今頃ハリーはサラの部屋にいるんだね」
「…そうなのか?」
「多分ね」
「そうか」
「サラならパーセルタングできるしわかってたんじゃないの?」
「…なぜそう思う?」
「今日は静かじゃん」
「学校全体が眠っているようだがな」
「校長不在だもんね」
「しかし…」
「ん?」
「なぜ舞台が私の部屋なのだ」
「だってリドルだし」
「……他に場所はないのか」
「ないね。サラの部屋なんて絶好じゃん」
「まだ隠された部屋はいくらでもある」
「たった七年で探せられるとでも?」
「……そこまでたやすい仕掛けを施した覚えはないが」
「それに相手は盲目的にスリザリン…自分を愛してるリドルだもん」
「…そうだな」
「…まだなんか不満でも?」
「ただの記憶に過ぎないものがバジリスクを従えているのを想像するとな…」
「サラも飼いたい?」
「飼わせてくれるのか?」
「あたしに害がなくって、家でだったらいいよ」
「ほ、本当か!?」
「…本当ですとも」
「なら飼おう!嗚呼どれくらいの大きさを飼おうか…今すぐ探してきていいか?

「…どんだけ好きなんだよ、おい」
「あれは私のために存在しているとも過言ではない生き物。私に飼われたくて誰
に飼われるというのだっ」
「リドルに」
「っ!………私を苛めて楽しいか?」
「だって暇なんだもの」
「なら見に行けばいい」
「それじゃだめ」
「なぜ?」
「あいつを消滅させてしまうかもしれないから」
「なら消滅させればいい」
「だめ」
「なぜ」
「その役目はあたしではないから」
「………」
「獅子は我が子を業と崖に落とすの」
「お前は獅子などではない」
「その通り。あたしはゴドリックみたいに気高くも勇敢でもない」
「なぜ」
「あの子が獅子の子だから」
「……」
「ってか、これくらいの障害乗り越えてくれなきゃ困るのよ」
「…お前は絶対グリフィンドールには向かないな」
「人間誰しも己が為に動くんじゃないかな?あたしはそれが人より強いだけだと
思うよ」
「そうだな。私も同じだ」
「まぁ、それでも一度だけどグリフィンドールに入れたのはゴドリックの愛故に
?」
「っ…なぜそこでゴドリックが出てくるのだ」
「帽子が言ってた」
「くそっ」
「まぁ楽しかったからよかったけどね」
「ゴドリックめ…」
「可愛がってくれたもん」
「…それはあの二人も同じだろう」
「あたしがハッフルパフやレイブンクローに入れると思うの?」
「ありえんな」
「秒殺!?」
「事実を述べたまでだ」
「うわー」


おわれ



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