これは、ある日の物語―――
1Days:「怪奇現象」
7月11日23:45
ミッドウェード3番街ラグナロク宅―
「Zzzzz・・・」
ピピピピピ・・・・・
「Zzzzz・・・・」
ピピピ・・・・
「ん・・・・」
こんな時間に誰だ?ベッドから手を伸ばすと携帯をとり通話ボタンを押す。
「はい・・・」
『―――・・・・ピッ』
「斬られた、いや、切られた!?」
ピピピピ・・・・
またか・・・
「おい!!」
『――――!!!!ピ』
「・・・・」
受話器の向こうからは何も聞こえない。両方とも非通知設定・・・いたずら電話かよ・・・
電源を切り携帯を置くとまたベッドに潜り込む。任務から帰ったばかりで疲れているのに無言電話に起こされてしまった。非常に損をした気分だ。寝るか・・・
「・・・・」
眠れないじゃないか・・・
ん?
「うっ!!!!!!!!」
眠れず不意に窓に目をやると・・・お化け・・・モンスターか!!!曇りガラスに白い影が映っている。ここは2階・・・
なんなんだ今日は・・・無言電話といい・・・ため息が出る。
剣を持つと、ゆっくりと窓に近づく。白い影は一向に立ち去ろうとはしない。
こうなったらっ!!
剣を片手に外に出る。奇襲してやる!!
「誰だ!!!!!」
路地を曲がると大声で言った。
「きゃぁあああああああああああ!!!!!!」
「うわぁあああああああああああ!!!!!!」
二つの叫び声と共に何かが振ってきて俺の頭に直撃した。
「・・・・っ!!!!」
不覚・・・・やられたのか・・・それとも眠気か何かか・・・目の前がぼやける。
「ん?」
・・・・甘い?
「大丈夫かっ!!!ラグナロク!!」
聞き覚えのある声がする。
パーン!!!パーン!!!
打たれた・・・?え?
「ハッピーバースディトゥーユー!!!」
「!?」
そこにはお化けではなくオズマとウィンディの姿があった。2人は手に持っていたシャンパンを開けた。ポンという音が響き渡る。そういえば7月12日・・・・俺の誕生日か・・・。
「で・・・・その頭の上のがケーキな!!」
「!!!」
不意に先ほどの頭への衝撃が思い出される。そっと手を伸ばすと頭の上には綺麗にケーキがHITしている。
「ごめんね。だってオズマが窓から入ってビックリさせるっていうから手伝ってたら・・・いきなり剣もってヌッって現れるから・・・その・・・」
「いいじゃねぇか!!!誕生日になった瞬間ケーキが直撃するって経験は早々ないぞ!」
オズマが笑いながらハシゴから降りてきた。
先ほどのいたずら電話もオズマとウィンディが、俺が起きてるか確認したのか・・・
それにしても・・・
「ヌッって酷くないですか・・・」
「「つっこむとこ、そこ!!!!」」
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