闇に関する5題

1:何も見えない





右も左もわからない
自分の存在すら視認できない暗闇を
一度だけ味わったことがある

それは
闇から作られた部屋
「先への扉」の向こう側で


声はするのに
何も見えない


確かに自分はここにいるはずなのに
いくら目を見開いても
見ることができないほど深い闇

見えないことで
自分の目が光を失ったのではと
錯覚するほどの恐怖



あの場所以外で…
3人の助けのないところで
もう一度この感覚を味わうことになったら
わたくしはどうするのだろうか?




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現在、「先への扉」の詩5点(ミモザ視点)です。



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