ありがとうございました!!
ただいま小話は4つです。


拍手小話?


『何よ快斗のバ快斗ー!!』
『んだとぉ、青子なんてあほ子じゃねーか!』

ドカ
バキ
ドコ

『いってぇー!!お前なぁー!もうちょっと手加減ってものを覚えろよ!』
『快斗相手に手加減なんか必要ありませんー!』

いつもの痴話喧嘩の風景。
クラスメート始め全校生徒が知ってる恒例の痴話喧嘩。
それでも、転校してきたばっかの男には見慣れないモノだったらしい。

『青子君、どうかしたのですか?』

静止するクラスメイトの助言を聞かないで
一歩踏み出したのは、白馬探。
知名度では工藤新一に劣るも、彼も立派な高校生探偵。
しかしそんな彼も2人の関係を理解するには少々時間がかかるしい。

『え、あ、白馬君』

めずらしく止めに入る者が現れて
青子は若干驚いたような顔をするも
すぐに些細な痴話喧嘩の話をしてきた。

正直、白馬にとってその内容はなぜ喧嘩にまで
発展するのかわからない理由のもので。

『まぁまぁ、とりあえず落ち着いて下さい』

そう言って手を肩に伸ばそうとした瞬間
割って入った男の影がひとつ。

『青子、糸ついてんぞ』
『あ、ほんとだ。』

青子はそういって快斗にお礼を言う。
さっきまで怒っていたのに、もう怒っていない。
そして2人は小競り合いをしながら教室を後にした。

残ったのは行き場のない白馬の手。

さっきまで本気で喧嘩していた2人が
どうして一瞬で機嫌を直し、去っていったのかが分からない。

青子君は怒っていたんじゃなかったのか?
そんな思想がかけめくる頭を助けたのは恵子の言葉

『あー…白馬君。あの2人はいつもあんなだから』
『え?』
『あの2人の痴話喧嘩は日常茶飯事だから。だから止めるだけ無駄』
『そ、そうなんですか…』
『そう。それに下手に止めたら快斗君に怒られるよ』
『はい?』
『青子はともかく、快斗君は痴話喧嘩楽しんでるから』
『楽しんでる…?』
『そー。変に割って入って、青子にでも触ってみなよ。後が怖いよ
快斗君、青子に近づく男には容赦ないから。
皆それも分かってるから、誰も止めないんだよ。
人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて死んじまえってね。』

じゃぁ早く帰りなよ とそういい残し、恵子も教室を後にした。

その場に残ったのはいまいち現状を把握できていない白馬と
同じくさっきから動いていない、行き場のない手だけだった。



ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)返事は日記にて

あと1000文字。