座談会①





最近全然本編に出してもらえない、今後の出番の有無を憂う脇役の会



会員名簿(第一期生)

オースティ

ベルテ

アイザック

イムザ



※メタ発言頻出注意







ぴんぽんぱんぽん(アナウンス音のアレ)



オースティ「えー、本日記念すべき第一回を開催する運びになったこの会合は『覇緑の賢者』における脇役による脇役のための、『果たしてこの先本編に登場してチョイ役でもいいから活躍する機会は与えられるのでしょうか』と自身の未来を憂い! 悲観し! 同じ境遇におかれた仲間と励ましあい! 会合を開くという点においては積極的、しかし作者に直談判するわけでもなく愚痴をたれ流すだけという実益のない消極的集会ですあしからず」

ベルテ「わーなんだか湿度高そうな集会ー(棒読み)」

イムザ「無理矢理引っ張ってきといてそれはないだろうよ」

アイザック「え、直談判したってよくねえ?」

オースティ「言ってくれたねアイザック君。はいマイナス10点」

アイザック「点数方式!?」

オーステイ「前期主人公編が終わったあとの時間軸なら俺ら学生脇役組視点の番外編を書けなくもない設定あるけどって言われて、それが『ピーーーーッ』な放送禁止用語連発レベルで知りたくなかった人生のネタバレ内容だったときの俺の気持ち。考えて」

イムザ「あ、もうしたんだ直談判」

オースティ「しかもそれがベルテとアイザック、ついでにウェインの話って言われたときの俺の気持ちも考えて」

ベルテ「ごめんなさい」

アイザック「悪かった」

イムザ「(無言で肩をぽむり)」

オースティ「涙出てくる(死んだ魚の目)」

アイザック「てか、これ学生編短すぎるのが問題なんじゃねー? すぐに話の軸が黒騎士侯爵子息さんのとこに移ったもんな。俺らの存在意義なんなのよって話」

ベルテ「あのね、これでもよくなったんだよ? 旧作だと学生編に相当する話自体がなくて、私たち名前すら出てなかったんだから」

アイザック「え、そうなん?」

オースティ「知らなくて当然だろうなぁ。まだその頃アイザック、なかったもんな。存在が」

アイザック「えっマジそれ」

オースティ「ざまぁ(ドヤ顔)」

イムザ「……なんつーか、その。……貴族さんもピンキリなのな」

オースティ「そういうあんたも現行版への試行段階で没になったラトのスリ師時代スタート話だと、血反吐はいてたのはジェフリーじゃなくてあんたの方だったってことをお忘れなく(ゲス顔)」

イムザ「あ、君、怒らせちゃダメ系の人っすね」

オースティ「おうよ。底辺貴族ののし上がり願望なめんな」

ベルテ「のし上がりじゃなくて……蹴落として自分の心守りたかっただけなんじゃないのかなぁ今のは」







ベルテ「実際問題、私たち脇役の中でも登場頻度に開きはあるよね。格差社会だよね。ひどいよね(ジト目)」

オースティ「だな。ちょいちょい出てくる回想エピソードを差し引くと第一節の中でしか登場してない俺とベルテと比べて……出てるもんなおまえら(ジト目)」

アイザック「ちょおーっと待った! 俺は出てるってもモブな先輩に混じって一話二話だし。しかもそこで予定されてたはずの俺の掘り下げ話ばっさりカット食らったしー。俺、ラトと同じ○○だけどちょっと違って俺は×××××で、って話するはずだったらしいんだよな。この設定どこで出そうって作者も悩んでてさー……ってなんで伏せ字??」

オースティ「保険」

ベルテ「つまり登場して掘り下げられる余地があるってことなんだよねアイザック君は。羨ましい」

オースティ「ベルテも意外なところで出たじゃん、名前。ほらつい最近。第三節の8話。クロヴィス様の口から」

ベルテ「それ以上言わないで、忘れてーっ! 私だってあんなところで出るなんて思ってなかったんだもん! 父さまが勝手に! 絵姿だって盛大に美化して!(頭抱)」

アイザック「ベルテ嬢なら美化する必要など! ない!(こそこそ)」

オースティ「それには同意だ。ないな。ないない(こそこそ)」

ベルテ「うう……今度父さまの執務椅子に条件発動型の魔術を設置しておいてやるんだから。ブーブークッション大音量」

オースティ「ベルテも下品になったもんだよ。あのお嬢様が……(遠い目)」

アイザック「下品か? その程度。で、話戻して、……それもこいつに比べたら(ちらっ)」

ベルテ「そうなんだよねぇ(ちらっ)」

オースティ「そうなんだよ(ちらっ)」

イムザ「ちょ……っ、矛先……(向かないように黙ってたのに!)」

ベルテ「第二節。イムザさんて、すっごく……出てたよね……(ハイライトの消えた目)」

オースティ「確認したところ『昔日の亡霊』5話から15話まで、13話を除いてほぼ出ずっぱりだった」

アイザック「おいおい9話分かよ。これは弁明できねーなぁ(横から肩をがっしり)」

イムザ「ぼ、暴力、反対……っ!」

オースティ「そうだぞやめとけアイザック。隠し持ってる危険薬物で反撃食らうのがオチだから」

アイザック「危険薬物! 摘発か?! 評価加点に貢献してくれんのか?!」

イムザ「ちょ、合法! 俺のは合法! そういうのしてません! 俺はいたってクリーンでホワイトな薬師です! 自分の護身用にちょっと扱い間違えるとアレなモノ持ってるだけですおまわりさんっ!(必死)」

アイザック「そーかそーか。やってないやつはみんなだいたいそう言う。って先輩が言ってた」

イムザ「やってない人も当然そう言うから当てにならないと思います、鵜呑みダメ、ゼッタイ」

ベルテ「登場してた当時、作者に『第二節でのラト君の相棒』って言われてたよねえイムザさん。いいなぁ……いいなぁいっぱい出られて……」

イムザ「なんなのこの空気。俺、おまえらに僻まれてつるし上げされるために呼ばれたのホントなんなの」







イムザ「俺より適任がいたと思います(挙手)」

オースティ「なんですか、当会合の参加資格を満たしていない疑惑の浮上したイムザ君」

イムザ「いや、だから俺、黒スーツにグラサンの某〈逃○中〉みたいなやつらに有無を問われず拉致されてここ連れてこられたんで参加するつもりもなかったですしむしろ帰りたいんですが今からでも帰っていいですか」

オースティ「途中退出はルール上認められません。却下で」

イムザ「帰りたい…………(ぼそっ)」

ベルテ「それで、適任ってだぁれ?」

イムザ「ほら、第一話でライバルっぽく登場して以来、姑息な裏工作されたって情報以外でさっぱり表に出てこなくなったやつがいたじゃん」

ベルテ「ウェイン君?」

イムザ「悪い。名前が思い出せないんだよ」

オースティ「ウェイン坊ちゃんだろそれ。残念ながらというか幸いにというか、あいつは今回の参加規約に当てはまらない」

ベルテ「そうなんだよね。だって……」

アイザック「最新話(現時点)に出やがったからなあいつ」

イムザ「あ、そうなんだ? 名前出てないからわからんかった」

ベルテ「ラト君が名前覚えてないせいだよね。本当、ラト君って興味ないことは覚える気ないよね」

オースティ「というか。ロリコンのくせに、だな」

ベルテ「うん。ロリコンのくせにね」

アイザック「いやいや、ロリコンだからこそキャラが立って使われやすいっつーことじゃね?」

オースティ「ロリコンが、武器、だと……っ!?」

アイザック「つまり俺たちもロリコンになれば、……本編に出してもらえる?!」

オースティ「その可能性は無きにしも非ず……だが、それでいいのかアイザックよ」

アイザック「ああ……よくはないが、本編登場という大業のためならそれなりの覚悟が必要だろうよ。本筋組も、ただでその地位を手に入れてるわけじゃない。地位と引き換えに、失ったものも、これから失うものも多いと聞く……だから、だからそのくらい、ロリコンの汚名をかぶるくらい、俺にだって…………っ!」

オースティ「そうじゃなくて。お前そういうの取り締まる側じゃね? いいの?(にやにや)」

アイザック「はっ! ……くっそぉおおお! 盲点だったーーっぁ!」

イムザ「ねえ、なんで俺、この仲良しグループの中にぽつんと部外者参加しなきゃいけないんだ。つかラトがこの会話に混ざれるとことか想像できない。あいつの9年になにがあった」

ベルテ「だいじょうぶだよーラト君は混ざらないから。隣で鼻で笑って聞いてるだけだから」

イムザ「あいつ聞いてやるのかこの類を…………成長したなぁ。おにーさん泣きそう(ほろり)」







天の声「こんな座談会開いといてなんですが、出番ありますよキミら」

全員「「「マジで!!?」」」「ほんとにっ!?」(狂喜)

天の声「二章くらいにちょこっと。イムザは三章になるかもだけど、それもちょこっと(にっこり)」

全員「「「「……マジか」」」」(真顔)







〈おまけ〉



アイザック「俺たち四人でパーティ組めるよなっ、な!」

オースティ「あ、俺、超後方支援ー。情報収集と処理は得意だけど魔術苦手だから頭数に入れないでなー」

アイザック「おう。知ってた」

ベルテ「私も後方支援……あとはいちおう広域攻撃魔術も使えるけど、構成展開させるの時間がかかるから実践向きじゃないんだぁ……」

アイザック「ベルテ嬢は俺が守るから!」

ベルテ「あ、うん。ありがとね。でも防護系なら即時展開得意だし、アイザック君にも強化活性と防護壁つくってあげるよ」

アイザック「ハイ喜んでー!」

イムザ「居酒屋か。治療と状態異常攻撃は任せてもらっていいけど、それ以外なんもできないからね俺! ははっ!」

アイザック「なんだこのRPGの超序盤をガッチガチに支援で固める臆病プレイヤーの鑑みたいなスペック。俺しか火力持ってねーじゃん。タイムアタック絶対取れない系じゃん」

オースティ「火力は本筋組に集中してるんだから仕方ない」

アイザック「それにしたってあんまりだ!」

ベルテ「でも私たち、ラト君とウェイン君入れるとすっごくバランスよくなるんだよ。ラト君は近接中衛後衛どこでも立ち回れる何でも屋さんで、ウェイン君は超高火力型魔術士だもん」

イムザ「完全脳筋前衛のアイザック、後方支援のベルテ、治療は俺、あとバックヤード支援のオースティ。なるほど、なかなかいいバランスしてる」

オースティ「イムザはともかく、俺ら学生組は元々俺らだけで話が進められるよう調整されたからな。今となっちゃそれも意味ないが」

イムザ「なあ、その積極的に落としてく自虐スタイルやめよう。な?(自分棚上げ)」

アイザック「俺ら魔王でも倒しに行かされる予定だったってことか? 世界救っちゃう系?」

ベルテ「そういうお話じゃないと思うなぁ」

オースティ「世界は救わないって(笑) 魔王も、いるけどどうも敵じゃないらしいし。いっそそういう話だったら活躍の場もあったってもんなのに」

イムザ「俺は無視ですかそうですか帰りたいです早く終われ……って、魔王、味方側!?」






おわり。










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