☆ご主人様! vol.21 ~花より男子・類つく~(下書き)3☆ ~連載中のお話を少しづつこちらでUPしていきます。 ある程度お話がたまりましたら、ブログの方でまとめて掲載していきます。 なお、こちらの拍手お礼小話はランダムで表示されるため順番が前後することがありますのでご了承願います。~ 長い沈黙の後、類が、ふっと息を吐いた。 まるで、ずっと息を止めていたかのように顔色が悪かった。 「―――今日は、帰る」 「類・・・・」 「諦めたわけじゃないよ。また明日来る。今日は・・・・頭を冷やしたい」 そう言って類は弱々しく笑うと、くるりと向きを変え、部屋から出ていってしまった。 「はあ・・・・・・・・・・・・・」 脱力して床に座り込んだあたしを見て、道明寺は吹き出した。 「ふは!はっはっは!なんだよお前、そのざまは!」 「だってあんたが・・・!」 「ふ・・・・・俺様の迫力にビビりやがったか」 「・・・・類のあんな顔、初めて見た」 「あいつも今必死なんだろ。学生の身で企業の代表として曲者ぶっとばしていかなきゃいけねえんだ」 「ぶっとばすって・・・・」 「そのくらいの気持ちがなきゃできねえってことだよ。お前の前ではそんな顔見せねえだろ、あいつ」 「そういえば・・・・・」 類の、そんな企業のトップとしての顔なんて・・・・・ 「見たこと、ない」 「あいつと結婚するなら、あいつのそういう顔も知っといた方がいいんじゃねえか」 そうなのかな・・・・・ そんなこと、考えたこともなかった。 花沢類と結婚するということの意味。 ただ、好きなだけじゃダメなんだ・・・・・ ぎゅっと、胃が痛くなるような感覚。 あたし・・・・ もしかして今、大変な状況になってる・・・・? ![]() |
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